第2話
(コンコンコン)
「大統領、失礼します。
艦長がお呼びです。至急艦橋にお越しください。」
「了解しました。すぐに向かいます。綾、行こうか。」
「了解、主。」
* * *
神聖歴210年 ???島洋上 3海里地点
「艦長、何かありましたか?」
「前方に島影を発見しました。現在確認のため、SHの離陸準備を進めさせています。」
「わかりました。綾、艦長が言ってた島影がもしかして僕らが目指している島?」
「主、その島影が多分目的の島だよ。前にも言ったけど主、あの島は完全な無人島で岸壁なんてないし、もちろん人工衛星なんてものもないから空から確認することもできない。すべてを一からやる必要があるんだ。
つまり、生半可な気持ちでやってると主だけ死ぬよ。」
「わかってるさ。それぐらいはしっかりと考えてるよ。
今考えているのは、まず上陸可能地点を探して、そのあと《おおすみ》型を召喚する。そのあとにLCACに乗って上陸、その後は簡易飛行場を作って、レシプロ機を配備することにするよ。」
「まあ、主の考えはテレパシーで読み取れてるけど一応聞いておこう、レシプロ機を配備する理由は?」
「本音を言えばジェット機、最低でも《F-4EJ改》並みの機体を配備したいんだけど、滑走路が舗装されていない状態でやるのはちょっとリスクが高い、不整地運用能力が比較的高い《MiG-29 ファルクラムA》という選択肢もあるけどペイロードがネックになってしまう。
そう考えるとレシプロ機である《P-61 ブラックウィドウ》や《四式戦闘機 疾風》が適切だと思う。」
「うん、そうだね。それでいいと思うよ。
よし、とりあえず今後の方針も決まったから、島に上陸しようか。」
「失礼します。
艦長、SHの発艦準備が完了しました。」
「了解。発艦を許可する。SH、発艦せよ。」
『こちらシーホーク1、了解した。発艦します』
「大統領、艦載機の発艦が完了しました。
CICに向かいましょう。」
「了解した。」
◇
「大統領、これは本艦搭載の『シーホーク1』のカメラ映像です。現在『シーホーク1』は目標の島より800m地点を飛行中です。」
「わかった。他の機体はどうなっている?」
「《てるづき》《すずつき》《ふゆづき》から離陸したSHがそれぞれ北、南、西を偵察中です。」
「了解。」
約1時間後、《すずつき》搭載のSH-60Kが島の南側にLCACが揚陸可能な広さを持った浜辺を発見した。
「《すずつき》から入電。《すずつき》のSHが目標の島の南に揚陸可能な広さを持った砂浜を発見したとのことです。」
「了解した。大統領、どうされますか?」
「SH-60Kに連絡していないとは思うが先住民がいないかどうか確認してくれ。あと、モンスターがいないかもだ。ここは異世界だからな。」
「了解。《すずつき》に連絡して偵察させてくれ。」
<30分後>
「《すずつき》より報告、「先住民と思しき人物などは見受けられずまたモンスターは確認できない」とのことです。」
「大統領、どうされますか?」
「艦長、現在の時刻は?」
「日本標準時間ですと15時です。ヘリは遅くとも17時には収容します。」
「1600から揚陸をするのは危険だと思うか?」
「わかりません。ですが、ここが横須賀と同じ位置にあれば問題はないと思われます。あくまでここが横須賀と同じ位置であればの話ですが。」
「やはりか、とりあえず《おおすみ》型を召喚しよう。揚陸位置は決まったんだ。あとは揚陸作戦開始時刻をどうするかだ。」
* * *
《あきづき》ヘリ甲板
「《召喚:《おおすみ》型輸送艦》、《サン・アントニオ》級ドック型輸送揚陸艦」
「…ひとまず上陸への1歩は踏み出した。あとは機甲化兵装や輸送トラックを召喚しなくては。」
「主、《アメリカ》級は?航空機の運用も考えないと。さっきはいなかったけど、もし、空を飛べる生物がいればまずいよ。」
「その可能性もあるのか、教えてくれてありがとう。」
「《召喚:《アメリカ》級強襲揚陸艦》」
「ひとまずこれで戦力は大丈夫かな。もし何かあっても戦車と装甲車、あとヘリと戦闘機の援護があればなんとかなりそうだし。」
「多分大丈夫だと思うよ。で、上陸開始はいつにする?」
「明日の日本時間で1000より揚陸を開始しよう。
それまでは休息時間だ。」
「物資・車両の召喚は《おおすみ》《サン・アントニオ》に移乗してからだ。
艦長、ヘリを収容後、《おおすみ》たちと合流し、上陸予定地点より25浬地点で停泊する。」
「了解。」
こうして《あきづき》型4隻はヘリを収容後、《おおすみ》型3隻を始めとした揚陸艦隊と合流、上陸予定地点より25浬離れたところで停泊した。
現代兵器で異世界無双したいけど… @strike_raptor
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