<短歌連作>傘のない空模様
久萩澪
<短歌連作>傘のない空模様
元気です! 言ったその日がいちばんねやばいやつって知ってたでしょう?
未来はね躁のときだけ愛せるようつのわたしの目には見えない
「元気そう」そう言われると泣きそうだ今日のほんとの顔はどれかな?
診断書受け取りに行くその道の途中で病むのほんと笑うし
「元気です」(三日後たぶん病んでます)返事でだいたい予後がわかった
アゲアゲでソファを買った昼すぎにサゲがきて今ここが墓場だ
わたしはね未来どころか昨日すら信じられないタイプの病気
主治医すら次の私を読めなくて「様子を見ます」とガチャぶん回す
今日すごい起きて顔とか洗ったし! ノーベル賞か? 世界よ褒めて
ノーベル賞! 叫んだ後の歌見ます? 「おとうふがすき たぶん うそかも」
<短歌連作>傘のない空模様 久萩澪 @85no_reply
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます