花束の枯れた頃には

つばめいろ

花束の枯れた頃には

愚痴こぼす君の横顔酒が回る赤らむ頬に唇寄せて


明日には終わる関係儚いの今日を満たせば他はいらない


成功が正解であるとは限らないわかれる運命投げられた賽


「蝋燭が溶けきるまでは君のもの」二人じゃ少し小さいベッドで


致死量の幸せを飲んだ君の目は潤んで笑って狂気を浮かべる


瑠璃の夜琥珀を砕いて散りばめる不揃いな星造られた空


「さよなら」で置き去りになる思い出は今日の空に飾っておいた


花束が枯れた頃にはこの春も青い空にもあかが滲んで


πよりも決まらぬもので残らない消えた君の姿も忘れる


古本も過ごしてきてた黄金の時代に思いを馳せ床につく

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花束の枯れた頃には つばめいろ @shitizi-ensei

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