[10]: 褒美は豪邸と…姫様の専属護衛!?

国王「…リュート殿。その強さ、確かに本物と見受けた。セシリアの非礼、許してほしい」


俺「いえいえ、全然気にしてないっすよ。むしろちょっと楽しかったですし」


セシリア「(なっ…楽しかった…ですって…!? この私が…遊ばれたというの…!?)」


セシリアがさらに顔を赤くしてプルプル震えてる。可愛い。


国王「さて、改めて褒美の話だが…。まずは金貨1000枚と、王都の一等地に屋敷を用意させよう。それと…」


国王はチラリとリリアーナ姫を見た。


国王「娘、リリアーナの専属護衛騎士として、我が国に仕えてもらうというのはどうだろうか? もちろん、破格の待遇を約束する」


リリアーナ「お父様っ!? そ、それは…!」


俺「姫様の専属護衛ねぇ…。毎日可愛い姫様の顔が見られるってことか。悪くないな!」


リリアーナ「りゅ、リュート様が…わたくしの…専属…」


リリアーナ姫、顔真っ赤にして俯いちゃったよ。

これはもう完全に俺のこと好きだろ。知ってたけど。


俺「よし、その話、受けましょう! 王都観光もしたいし、拠点があるのは助かるしな!」


国王「おお、受けてくれるか! それは心強い!」


(よしよし、これで当面の衣食住は確保だな! しかも王女様と騎士団長(たぶん)ゲット! 異世界チーレム生活、順調すぎるスタートだぜ!)


俺は内心ガッツポーズをしながら、国王とリリアーナ姫に満面の笑みを向けた。


――こうして、リュートは王都に拠点を構え、リリアーナ姫の専属護衛という(美味しい)職を得た!

だが、彼のチーレム伝説はまだ始まったばかり!

次回、「初仕事はデート!? 王都散策と新たな出会い!」…だといいな!

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