[11]: 想像以上! 俺様専用の超豪邸!

国王陛下との謁見の後、俺はリリアーナ姫と、なぜか頬を膨らませて不機嫌そうなセシリア騎士団長に案内され、用意された屋敷へと向かった。


俺「おー、ここが俺の家か! って、デカすぎだろ!!」


目の前に現れたのは、貴族街の一等地にそびえ立つ、まさに「豪邸」と呼ぶにふさわしい建物だった。

白い壁に赤い屋根、広い庭には噴水まである。

ゲームでラスボスが住んでそうな城レベルじゃないか?


リリアーナ「リュート様のお力に相応しいお住まいをと、お父様がご用意なさいました」


セシリア「……フン。分不相応な気もするがな」


相変わらずツンツンしてるな、セシリア団長。

でも、なんか視線がチラチラ俺の方を見てる気がする。もしかして、さっきの瞬殺劇、まだ根に持ってる? それとも…?


(ま、いっか。こんな広い家、一人じゃ持て余すな。将来の嫁さんたちと一緒に住むにはちょうどいいかもな!)


俺がそんな不純なことを考えているとは露知らず、リリアーナ姫は嬉しそうに微笑んでいる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る