短い中で、様々なタイプの魅力が味わえる作品でした。
小学生たちが集まり、詩織の持つ超能力を鑑賞する。念力のようなものを使って触れずに物体を破壊することができる。
危険な力でもあるが、彼らはそれを見てただ興奮する。
そして、能力の使い道をすぐに思いつく。
もしも超能力が手に入ったら、次は何が欲しいか?
その問いの答えは、間違いなく「力を使って退治する悪役」となります。
おあつらえ向きに、地域には「マニキュアの殺人鬼」という、怪しい存在が闊歩している。それを見つけて倒そうと決まるが……
少年探偵団のような放課後のワクワク感、そして超能力に、都市伝説的な怪人の存在。複数の魅力が一挙に堪能できます。
そして、そこから見える結末。「少年モノ」の物語でも、結末は複数あります。
「スタンド・バイ・ミー」のように良い思い出になるものもあれば、「スリーパーズ」や「ミスティックリバー」のように鬱屈とした思い出になってしまうものも。
彼らが目にする結末は、一体いかなるものなのか。是非とも確かめてみてください。