第3話 二人の女の子
二人組にきこは質問すると、赤い髪の女の子は答えた。 「この島に住んでいる方、、、ですか?実は私達、気づいたらこの島にいまして、、、。自分でも何言ってるのかわかりませんが本当なんです。」 どうやらこの子達は、外の国(それか島)から来たようだ。しかし私は何も驚かなかった。 「この島ってこういうの多いんだよね。気づいたらこの島に来てた、とか。」 そう、何故か気づいたらこの島にいた、ということがとても多いのだ。 「けど、家も行く宛もなくて困っていて、、、。」 赤い髪の女の子は困り顔で少し俯いている。金髪の子は至って冷静だった。 「じゃあ、私の実家来る?一応親がめっちゃ稼いでるから部屋はめっちゃ余ってるんだよねwww」 私が笑顔で言うと、赤い髪の子はキラキラと目を輝かせながら言った。 「いいんですか?!正直今日最悪野宿するしかないなって思ってたんです。サリーも、迷惑かけちゃうことになるけどこの人の家にお邪魔させてもらうってことでいい?」 そう金髪の子にたずねた。 「もちろんだよ。」 と言ったあと私に向かって二人揃って深々とお辞儀をした。礼儀正しそうだし面白そうだし私のテンションはMAXだった。本当は自分の家に行こうと思っていたけど急遽実家に行くことにした。スマホを取り出し自分のメイドに電話をかける。電話はすぐに繋がり私はすべての事情を話した。全然問題ないそうなのであそのまま実家に四人で向かうことにした。 「ふたりともこれからよろしくね。名前はなんていうの?私はきこ。隣の男性の名前はごみお。あだ名みたいな感じなんだって。」 私が話しかけると、赤い髪の子から話し始めた。 「私の名前は秋ヶ丘雛葉(あきがおかひなは)といいます。これからお世話になります。」 雛葉が話し終わるともう一方も話し始めた。 「サリー・メルカナよ。フランスで歌手をやっていて日本に歌いに行ったときにひなちに会ったの。よろしくね。」 サリーは雛葉のことをひなちと呼んでいるようだ。簡単な自己紹介が済んだので実家に向かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます