第21話 足取りからダンジョンへ
異常を察知したのだろうカミューとクロムが、ドタドタと床を鳴らして部屋に駆け込んでくる。
「な、何の音!?」
「仕事だ! 北門集合!」
逃がすわけにはいかない。俺は脇目も振らず、窓を開けて部屋を飛び出し、怪我をすることなく地面に着地した。
ここから北門まで結構な距離がある。間に合うか微妙なところだ。
こんな目立つことをしているんだ。敵側には、既に逃走手段があると見て間違いないだろう。せめて足取りを追える状況まで持ち込まなければ、ファーストラウンドを敗北で飾ることになる。
俺はスピードを出すために魔法を詠唱しようとし、いつの間にか後方に居たクロムに止められた。
「急ぐぞ。しっかり掴まれ」
さすがに場数を踏んでいるだけある。クロムは俺の返事を待たずに、俺の体を軽々と持ち上げ……お姫様抱っこの状態で、そのまま走り続けた。体勢はアレだが、凄まじい速度だ。敵が逃げる前に、余裕で辿り着けるだろう。
町の人々に顔を見られていないことを祈り、俺はクロムの肩に手を回して、そのまま身を委ねた。
硝煙が上がる現場まで辿り着き、俺は急いでクロムの腕から逃れる。恥ずかしかった~。緊急事態とはいえ、もうちょっとどうにかなりませんでした? 今更ながらにカミューの気持ちが分かって少し申し訳ない。
そんなことはさておき、目的の集団だが……丁度、目の前で走り出した。魔動車を一台だけ用意していたらしい。
どこに向かうか追跡したいところだが、こちらの存在はバレバレだろう。だって俺を抱えて走るクロムを見てギョッとしてたもん。めっちゃ躓きながら車に乗り込んでたし。
となると、捕縛一択だな。俺が合図する暇もなく、クロムは走り去ろうとする車に迫って行った。
「な、なんだコイツ!?」
遠くからそんなくぐもった声が聞こえた。
魔動車は既に最高速度近くまで加速している。しかし、どうやらクロムの走力の方が一枚上手らしい。……あれ、時速何kmくらい出てるんだろうな。分かっていたことだが、クロムの身体能力がバケモノ過ぎる。
クロムは車に追いつくと、体勢を低く体を潜り込ませ、一瞬にして車体を持ち上げた。必死に駆動する後輪は空回りするに終わり、クロムは敵が車を降りる猶予を与えることなく、そのまま車体を横転させた。
……運が悪けりゃ死ぬ勢いだ。い、一応、信用してますよクロムさん? 殺意は感じませんけど、もうちょっと手心とかあっても……。
「ロイ、拘束を任せたい」
「あ、はい」
クロムに言われるがまま、満身創痍で車から這い出て来た犯罪者達を、ひとりひとり魔法で拘束する。
必死で追いかけて来たのであろうリズとカミューとセシリが到着した頃には、全員の捕縛を終えていた。
「いい加減にしなさい。自供しなければ罪は重くなっていく一方よ?」
「……」
ひとまず、といった形だが、ボギー町にある留置所に爆破の犯人全員を移送し、今その内の一人を尋問にかけている。
しかし……うーむ、進捗は芳しくない。犯人は終始、無言を貫いている。尋問官を担当しているセシリの言葉は何も響いていないようだ。見ていた感じ、飴と鞭とか緩急あって恐ろしかったが、あの犯人もなかなか肝が据わっている。他の奴らは拘束されたままだが、同じように尋問したところで結果は似たり寄ったりだろう。
「……はぁ、これは手強いですね」
「お疲れ様です」
尋問室から、ぐったりと出て来たセシリに労いの言葉をかける。事件の捜査に犯人の尋問、やってることほとんど警察だよ。公務ってそういう? ハードワーク過ぎて同情する。二日酔いなのによく……いや、体調不良は本人のせいだったわ。
犯人の身柄は警備隊に任せ、俺達は作戦会議を兼ねて酒場までやって来た。酒は頼めるものの、昼はただの食事処になっており、昼食をとるに丁度いい。
……セシリを見た店主が凄い形相だったけど、あれなに?
「は、はは、なな、なんですかね??」
心当たりがあるらしい。何があったのか興味は湧いたが……うん、聞かない方がいいな。どうせ酒の勢いで何かやらかしたんだろ。
とりあえず腹も減ったし、食いながら話をしよう。
「――やってらんねぇわよ! 重要案件の管理から雑務まで、碌に寝る時間も無いのに、今度は実地調査ぁ!? 人のことなんだと思ってるのよぉ!!」
「分かりますよぉ。分かります。忙しいと何で生きてるか分からなくなってきますもんね~! あ、マスター! 同じの追加でぇ!」
「ロイさんもそうは思いません!?」
「あはは……」
どうしてこうなった……。いや、予測するべきだった。なんたってアル中が2人も居るんだもん。最初はただの昼飯だった筈なのに……いつの間にか酒を注文していたカミューに釣られ、二日酔いの筈のセシリまでもが口をつけ始めてしまった。俺がもっと用心しておけば……。
最初は居た数少ない他の客も、いつの間にか姿を消し、今は俺達しか残ってない。
隙を見て店主に頭を下げたのだが……会計に色を付けることが条件とだけ、どこか遠い目で許してくれた。
なんかおかしいと思った俺は聞いてみましたよ、ええ。そしたら出るわ出るわセシリの噂。風俗街から、町の中心に近いこんな酒場まで彼女の悪評は広まっている。ここらの店では知らない者は居ない、モンスターカスタマーだとさ。彼女が滞在してから約1週間。どうやったら、こんな悪名を轟かせられるんだ。
酒の勢いでケチを付けては、社会的地位を盾にやりたい放題。特に男漁りの難癖が酷く、日頃のストレスを他人に当たり散らかしているらしい。
……思わず涙が出たよ。ガチで。なんだって、かつての仲間の醜態を目の当たりにしなくちゃならないんだ。悪酔いとかのレベルじゃない。シャレになってない。
前世だったら間違いなく頭を下げに店を回っている。……もしかしたら、ジェイクでなくとも俺は謝り回らないといけないかもしれない。
「……大丈夫ですの?」
「? 泣き上戸だったか?」
「気にしないで……」
真顔で涙を流す俺にリズとクロムが心配……心配? した。やっぱ幼馴染しか勝たんわ。リズは束縛激しいし、クロムはちょっと抜けてるとこあるけど、アル中2人と比べたら全然マシだ。……リズとクロムの仲が良かったらもっといいんだけどなぁ。
「本当、カディアはクソ! クソクソクソ! ……うっぷ」
「あ…………セ、セーフか。カミュー生きてる?」
「生きてるよぉ!」
「よし、まだ余裕そうだな。トイレまで付いてってやれ」
「アイアイサぁー!」
さて、これでカミューが貰いゲロでもしてくれたら2人とも少しは落ち着くだろう。
セシリはカミューの肩を借り、そのままお手洗いに連行されていった。
「あれ、どちらも無事に帰って来れますの?」
「帰って来なかったらクロムに頼む」
「……仕方ない」
最悪、担いでお持ち帰りコースだな。今日はもう調査も無理そうか……。
セシリ、なぁ。長命種でも500年経てば多少なり変化はあるといえ、もう俺の知る彼女は欠片も存在していない。本当、どうしてこうなった。何があったよ。
まあ、実際問題、仕事が多すぎるんだろうな。この国も昔より規模が大きくなってるし、管理も大変だろう。……少しくらい手伝ってやるか。乗りかかった船だ。
「それより、なんで魔動車が狙われたんだろうな」
「……分かりませんわね。何か意図のあるテロにも思えますけど……それにしては何を主張しているのか意味不明ですし……そういえば、どこかの馬鹿が横転させた車に、肥料となる石が載積されていたみたいですわね。もともとこの町から輸送予定だった物資ですわ」
「……馬鹿とは、私のことか?」
……カミューを連れて行かせたの間違ったか? いつも思うけど喧嘩するなら俺が居ない時にしてほしい。間に入らないといけないじゃん……。
しかし、肥料になる石とな?
「石って?」
「主に砂漠などの乾燥地帯で採れる物ですわ。一部の植物の肥料になりますのよ」
砂漠……となると、トゥーザン砂漠かな。とある国の近くにある広大な砂漠。それ以外の砂漠なんて知らないし。そこで採れる肥料……何が目的だ?
うーむ、順当に考えるなら、その肥料で育つ植物がミソだと思うが……何か違う気がする。トゥーザン砂漠が遠い地とはいえ、何故わざわざ町を襲ってまで必要とするんだ? それほどに危険な物を栽培しようとしているのだろうか。
……いや、この国に出没する連中だ。拠点がジェムピース国のどこかにあるのだろう。ボギー町を襲ったのも、警備が緩い故という可能性が高いか。
……ん? 待てよ……。
「その石って名前は?」
「名前……までは存じ上げませんわね。見た目が普通の石で、特徴としては、水に溶かすと吸熱反応が起きたり、古くは肉などの食料を保存をするのに重宝されたみたいですわね」
分かった。多分あれだ。硝石だな。うろ覚えだが、確か火薬の材料になった筈。
となると、奴らの目的は火薬の量産だったと見ていいだろう。荷を積んだ魔動車を狙っているのも、今は物資の調達を主に活動しているということだ。
……本格的にテロの匂いがしてきた。なんとかして先回りしないと、最悪、大勢の人々が戦火に包まれることとなってしまう。
しかし、絶望的な状況ではない。火薬の材料はなんとなく分かっている。木炭に、硝石、そして硫黄。これを狙っているならある程度でも範囲を絞り込め……硫黄?
……早計、か? いやしかし、この国で、硫黄が採れる場所として真っ先に思い浮かぶのは……。
「だとしたら……」
事態は思ったよりも、深刻かもしれない。
「――調べましたが、確認されている所在で、条件に合致するのは……ここ、だけですね」
後日、セシリに調べものをお願いしていた俺は、仲間と共にマルヴォル中央都市にまでやって来ていた。
それも、中央都市の、更に中央。統領であるカディアが住まう城も位置する栄えた地区だ。そしてこの場所に……心当たりのあるダンジョンがある。
俺達はそのダンジョンを見上げた。
「ここが……ジェムピース」
国の名を冠し、しかし攻略されていないダンジョン。風貌は巨大な樹木である。幹の中身は巨大な空洞になっており、大量の魔素を含んだ上昇気流が常に発生していて、そのエネルギーは先の見えない無数の枝を通り、星の数ほどある葉っぱから放出されている。
ジェイクはかつて、その巨大なダンジョンに目を付け、この場所から建国を始めたのだ。
「統領には許可を取ったのか?」
「いえ。私は彼女を信頼していますが、どこに敵が潜んでいるのか分からない以上、情報は流すべきじゃないと判断しました。なので私が特例で許可を出します」
「い、今からここ上るの……?」
「逆ですわ。潜りますのよ」
そう、目的のダンジョンはこの大樹の真下だ。地表を覆う根の下に、未だ踏破されていないダンジョンが広がっている。
……セシリに調べてもらった条件に合致するのはこのダンジョンだけ。硫黄が採れる場所は、この国でここだけだ。
しかし本来、この場所は国から直接の許可を貰えないと、出入りできない場所なのだ。あらかじめ調べた結果、取引どころか、硫黄は市場に出回っていない。産出されていない代物。
……つまり、奴らは無許可、あるいは何者かの手によってここを出入りしている。いや、もしかしたら根城としている可能性さえあるのだ。
「最大到達階層は56階。18階層まではある程度の安全が確保されています。……かの賢者がそうであったように、ノウハウさえあれば居住も可能です」
「……気を引き締めて参りますわよ」
「お、おす!」
リズは鋭い眼光でそう言い、カミューも決心をしたようだ。
敵が潜んでいる可能性が十分に高い。魔獣はもちろん……相手が人であるなら、相応のリスクを承知の上で挑むべきだろう。
俺達は根の隙間へ足を踏み入れた。
「ぜぇ、ぜぇ、この階段どこまで……」
「あとちょっとですわ」
冒険者ならこんな所でへばるなカミュー……と、言いたいところだが、正直責めることは出来ない。何せ1階層に到達するまでに、全長およそ300メートル、1200段もある階段を降りなければならない。俺もエレベーターが欲しいと切実に思う。帰りはもっと地獄だぞ。
「ちょ、ちょっと、きゅう……わぁ」
どうやら見えてきたようだ。
目の前に広がるのは巨大な地下空洞……いや、もはや外の景色と言ってもいいかもしれない。根の隙間から零れる太陽光が遥か空から降り注ぎ、植物が育つための環境が完成されているため、緑が生い茂っている。地下とは思えないほど明るく、そして荘厳な世界だった。
……懐かしい。根の隙間から転げ落ち、初めて大樹の中に迷い込んだ瞬間を思い出す。その強大な自然に目を奪われ……湧き出る湯気に阿呆面を見せたなぁ。
「お、温泉!? 初めて見た……」
「本来、ここが火山であったという話は有名ですわね。魔素を吸って肥大化した大樹が火口を塞いでからは、見る影も無くなったようですが」
「そして、ここにロイの言う鉱石があるんだな?」
温泉が湧き出るいくつかの池、その周りの地表に、岩と同化した黄色の苔のような物が点々と見える。間違いない。前世の記憶ゆえ不安だったが、硫黄が大量に存在している。
……そして、採掘の跡。岩が不自然な形に削られており、その欠片が散乱している。どうせ採るなら全部もってけよ。A型が発狂しそうな削り方しやがって。
「人が居た形跡がありますわね。それも最近のもののようですわ」
「……用心しつつ、奥へ向かいましょう」
昔より綺麗に整備されていた道を歩き、2階層までやって来た。道中、魔獣に出くわすこともなく……警戒した割には安全すぎて、逆に不安を搔き立てられる。
目に見える異変に出会ったのは、しばらく歩いてからのことだった。
「……止まれ」
クロムが制止の声を掛け、俺達は足を止めた。
彼女は無言のまま1人で前を歩いて行き、安全を確認するとようやく俺達を呼び寄せる。
その先で見たのは、比較的、綺麗なまま残っている魔獣の遺体だった。
「ま、魔獣だ……でも、ちっちゃいし、弱そうじゃない?」
「ああ、低級のものだろうな。しかし、肉骨が多すぎる。刺し傷から見ても人為的なものだろう」
「他の魔獣の仕業なら、既に捕食されている筈、ということですわね」
ふむ、肉の腐り具合から見てもまだ新しい遺体だ。素材を剝ぎ取っていないところを見るに、それが目当ての殺生ではないな。ただこの場所を安全に通るために殺したようだ。……不思議なのは、あまりにも露骨に置かれていること。低階層の、それも道のど真ん中に。
「……見せしめ、ですね。恐らく他の魔獣が寄って来ないための工夫でしょう」
セシリは淡々とそう言った。しかし表情は曇っている。……というより、キレていると言った方がいいだろう。……勘違いだったら申し訳ないが、こんな表情を見せるセシリは初めて見たかもしれない。前世を含めて。
「……なんか、怒ってます?」
「ええ、それはもう。……このダンジョンは国の文化遺産。一般に公開していないのには理由があります。危険性もそうですが……残された者達がそう決めたんです。私も含めて。……ここには思い出があるんです。野蛮な輩が土足で踏み荒らしていい場所では決してありません」
いつになく真面目にセシリはそう言った。……本当に誰? 情緒が不安定とかじゃなく、なんか、終始らしくないぞ? もっと丁度いい感じの気性だった筈なんだが。別に今更、昔みたいに仲良くしようと思っても、そんなことは出来ないが……調子が狂うというかなんというか……。
「あぁもう! 疲れた! なんかここ暑いし!」
うぉ、びっくりした……。急に癇癪起こすなよカミュー。確かに気張り続けたせいで、変に気疲れしているのは事実だけど……少しくらい我慢してくれ。
まあ、といっても先は見えないな。ただでさえ巨大なダンジョンなのに、居るかも分からない敵の影に警戒して、どこまで続いているかも分からない道を進み続けるのは並大抵の精神力じゃ耐えられないだろう。
「我慢しろカミュー。あとちょっとだから」
「嘘じゃん! あとちょっとってどれくらいよ!」
「……半日から、3日とか?」
「3日!?」
仕方ねーじゃん。敵が居なかったら、しばらくここに滞在して出待ちしようって話だったんだから。というか、来る前に説明したよね?
「もー! そんなに待てないよ! ……ん? あ、あれは!?」
突然、元気を出したと思ったら、カミューは一直進にどこかへ向かってしまった。
なんだなんだと先を見やれば……そこには金に輝く宝箱があった。
……いや、どう見ても罠だが!?
「おいカミュー! 戻れ!」
「へっへーん」
クソ、アイツ暑さのせいか頭がやられてしまっている。いや、元々か?
こんな攻略済みの低階層に、未開封の宝箱なんてあるわけがないのに。
宝箱を開けたカミューの頭上から巨大な石が落下してきた。
「へ?」
カミューの瞳に落石の影が映り……すんでのところで俺はカミューを抱きかかえ、身を避けた。
ズシン、と鈍い音が響き、土埃が舞う。
あ、危ねぇ!? 間一髪だわ!! もしこれで死んだらカミューを呪うところだった。ままならない人生だが、まだあのクソ女神には会いたくないんだよ。
「あ、あわわ」
「怪我……は無さそうだな」
カミューは腰を抜かしてしまっている。まあ、しばらくすれば立てるか。
しかし……おかげで仲間と分断されてしまった。落下してきた巨石は通路を塞ぐほど大きく、向こうから仲間の声が聞こえるが、内容は全く聞き取れない。
いや、本当よくこんな道のど真ん中にある宝箱を開けようと思ったなコイツ。しかも何の疑いもなく豪快に。人の話聞けるようになるまで虫喰わすぞコラ。
「ど、どうしよう……!?」
カミューのその焦った声をかき消すかのように、道を塞ぐ巨石がゴゴゴと音を立てて移動し始めた。思わぬ出来事に俺とカミューは目を見開く。
……クロムか。どうやらこの岩を持ち上げて移動させるつもりらしい。どんな馬鹿力だよ……。
とはいえ、焦る理由も無くなり、気長に救助を待つことにした。
……しかし、カミューが耳をビクッと震わせながら後方の通路に目を向ける姿を見てしまい、俺の警戒心が跳ね上がる。
「だ、誰か来る……それも、い、いっぱい!」
それが弱い魔獣の群れであると……そう楽観することが、俺にはできなかった。
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