最弱と言われた男は逃亡者!!絶対に捕まえられない

@kaminetu

第1話

 「青春とは愚かだ」

 

 人の夢を壊して絶望を与える人間はいる。だがそれが好意的に起きたわけではないこともある。だが夢を壊された者にとっては関係ない。事実を簡単に受け止めるのは至難の技だ。


 「陸、私が一位で陸が2位それで決まりよ」


 その幼い約束から始まった。俺は幼なじみの京子と約束した。大人になったらドラゴンリーグで一位と2位になるのだと約束した。


 その夢は壊れた。僕はドラゴンリーグで戦えるようなスタミナパワー瞬発力などの身体能力が何もかもが平均よりもだいぶ下であると判明した。


 反対に京子は期待できると言われた。


「陸絶対成長してドラゴンリーグで会いましょう」


そう彼女と約束したが今の僕はドラゴンリーグより5つ下の地下リーグだった。だが恵まれたことに地下リーグの中でも最高峰のレース場にくることができた。


 僕の順位はチラッと確認した。すると100位と書かれてあった。100位は最下位で2ヶ月間90位より下だと更にレベルが低いと言われる地下リーグに行かされる。


「ヤァ君が陸くんか僕は、西川リオンだよろしく」

「よろしくリオンくんは順位は何位?」

「僕は10位さ。まぁもう時期ぼくはこのリーグの上に行くことは決まっているんだけどね」


 リオンくんはこのリーグに来て2ヶ月が経過している。それで10位なら確かに次のレースに勝てば確定したと言っても過言ではない。10位は基本シード枠で基本遅い人と走ってランキングを更新する。その分一位じゃなければ一気に下に下がるが。上の連中と戦わずに済むのはいいだろう。


「僕としては君が怖いわけだわかるだろう。君と次対戦するのは5人その5人のうち1人はぼくだ」

「だから俺に声をかけたのか?」

「まぁそういうわけで短い時間とはなるけど君を警戒しないわけにはいかない」


 軽くジャンプして首を縦に振りギュッと握り締めた手を彼に向ける。宣戦布告の宣言。それを見た彼もギュッと拳を握りしめてぶつかる。


 ニヤッと笑いながら「時間だ」と言った。レースの時間だった。


 馬が一頭入れそうなゲートに入る。狭いがそれが戦う時間だって合図だとわかる。鼓動がわかる。じっとまつ開けと思いっきりスタートを切った瞬間ゲートは開いた。


まずは素早く先頭に躍り出る。そうすれば後ろからじわじわと迫ってくるはずだ。だが全然そんな感じがしなかったどうしてだろうか?いつもならここで京香が追いついて先頭を譲って一気にペースが落ちるはずだ。


 殿から一気に追い込んでラストチャンスに賭ける。なのに全く近づく気配がしない。まさかぼくは強いのかわずかにそう錯覚してしまうかのような感覚だった。


「ありえないこのぼくが追いつけないなんてあっていいはずがない」


 そう誰かの言葉が聞こえる敵の声だ傾けては行けない。相手の言葉に飲まれず、自分のペースで走れば勝てるそうぼくは思った。


残り200メートルを切った。だというのにもう声すら聞こえてこない。誰からの声も聞こえないぼくは逃げている。前へ前へ。ぼくだけのゴールを。


「ゴーーーーーール」


と大きな歓声が沸いた。俺は一位だった。タイムは1200メートル1分10秒というタイムだった。それは地下リーグではレコードだった。


 だが勿論このタイムを越せる怪物はいる。アスリートリーグ2位のマギア松下城さんだ。だが運で勝ててしまって安定して勝てないがアスリートリーグでは絶対的な2位に入る。シドーの力を使わずに一位と戦い続けるのだから憧れちゃうねぇ。一位は北村流星。安定して勝ちを狙いシドーの力を使わずに上を目指す。後2連勝または4勝でドラゴンリーグに行けると言われている。


 










 




 


 


 

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