少年が祖父から聞く戦争中の話。文体は硬質でありながら、一語一語が無駄なく選び抜かれ、短い文章のなかに濃密な時間と風景が封じ込められているようでした。面白かったです。
それでも。
とても、暑い日。夏休みの真っ最中。今日は何して遊ぼう。少年は思った。川で遊ぼうか。カジカを捕まえるのも楽しいし、深くまで潜ってダムの門をくぐるのも面白い。そんな思いを巡らせているとき、…続きを読む
穏やかな夏の日、僕は祖父に終戦の頃の話をねだる。祖父が語ったのは少年の日、疎開先で過ごしたきょうだいたちとの朝のこと——。穏やかな朝を切り裂くサイレンと機関銃の音が聞こえるようで、言葉に表しよ…続きを読む
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