商店の息子ではあったが、商店を継がなかった独身の男性の物語。
父が経営する商店は、父の入院をきっかけに閉店することになり、主人公臼井圭太は、閉店後に起こるさまざまな変化を、淡々と綴っていく。
結婚に希望を見いだせず、独身で子供のいない主人公には、加齢と、父親もいつまでも元気ではいられないという現実が迫って来る。
閉店したあとの駐車場の管理、店内の片づけ、自分の老後を考えてブルーシートを敷いて寝ようか、などなどが非常にリアルに描かれていて、胸に迫る。
この現代日本の高齢化、非婚率増加などの様々問題を、どこか冷めている主人公の男を通して見つめ直したくなる作品である。
オススメです✨✨✨