エピローグ
あの日、
私を助けてくれた
記憶の中の真実は
何処までも、
愛おしかった。
愛されることがなかった私を
精一杯、
その優しさで抱きとめてくれた
Taka。
Takaとして私を見守りながら、
ずっと私を思い続けてくれていた雪貴。
隆雪さんの優しさと違って、
彼の不器用な優しさは
凄く危なっかしいけど、
それでも私にとっては
大切な居場所。
「雪貴……」
学校と病院を通う毎日。
今も彼の体調は
回復しなくて、
もう少し日常生活を送るのに
時間はかかるみたいだけど、
それでも……
手を伸ばせば触れれるその場所に
彼が居る事実が嬉しい。
教師と生徒。
今はまだ禁断の恋。
だけど……
そんなのたまたまだよ。
たまたま、
生徒と教師だっただけ。
二人の関係は、
公には秘密事。
学校にばれるわけにもいかない
そんな秘密の恋だけど、
それでも……
生きていく力をくれるには
十分すぎる素敵な恋。
「唯ちゃん……、
行ってらっしゃい」
病室のベッドから
送り出してくれる雪貴。
「うん、行ってくるね。
雪貴も絶対安静だからね。
無理しちゃ駄目だからね」
そう返して、
病室のドアをゆっくりと閉じた。
新しい日々が始まる。
病院の玄関から見上げた天【そら】は
何処まで澄み渡っていた。
第一章
「記憶の中の真実」
Fin
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