第二部 「未来協奏曲」プロローグ
どれだけ
手を伸ばしても、
届かないと
思っていた。
君は……
兄貴だけを
ずっと見つめていたから。
なのに今、
俺の腕の中で
君は柔らかく微笑む。
……届かないと
思っていた時間……。
俺は夢の中に
溺れ続けていた。
君と言う……
優しい泉の中で。
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