「また、明日」




最近、よく「明日こそ」って思うことが増えた。

仕事を終えて帰宅すると、疲れた体に流れるままにベッドに倒れ込む。でも、心の中で「今日はもう無理だな」と思いながら、頭の片隅で「あ、でも明日はやるんだよ」と言い聞かせている自分がいる。


例えば、部屋の片付け。

思い切り掃除しようと思っても、結局、机の上に放り込んだ書類やカバンを見て、「明日やろう」って言ってしまう。

その「明日」が、また次の日にやってくる。そして、「今日は無理だな」と、また「明日」にする。

本当に、明日は来るんだろうか。


明日、という言葉はとても便利だ。

誰かに「明日会おう」と言われたとき、「じゃあ明日ね」と言って、安心する。

明日こそは、と思って、今日できなかったことを明日やろうと決めることができるからだ。

でも、実は僕たちはあんまり「明日」を信用していないのかもしれない。

「明日」は、どこか遠いところにいる、すぐにはつかめないものだから。


でも、そんな風に言っている間にも、明日はやってくるんだ。

ちゃんと起きて、太陽が昇って、また一日が始まる。そして、また「明日」がくる。その繰り返しで、いつの間にか一週間が過ぎ、一ヶ月が過ぎ、あっという間に年が変わる。


最近、よく思うのは、あの「明日」が大切にされている間に、実は今日という一日を見過ごしていることだ。

「今日やろうと思ってたこと、結局やらなかったな」と、毎日の終わりに少しだけ後悔することが多くなった。


そう考えると、やっぱり「明日」は来るけれど、それに頼りすぎてもいけない。

「今日はどうしよう」と思っても、「じゃあ明日」ではなくて、「今やろう」という一歩を踏み出すことで、今日が意味のあるものになるんじゃないか。


でも、結局はまた「明日」がやってきて、また同じように考えてしまうんだけどね。

それでも、ほんの少しだけ、今日は少しだけちゃんとやったと思いたい。それだけで、明日がちょっとだけ楽しみになる気がするから。



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