こき使われてた私が王妃!?魔女の力で舞踏会行けちゃった☆ (シンデレラ)


エラです。私は今、絶体絶命の窮地に立たされています。


目の前にはと〜っても厳しいお義母さまと、その娘姉妹のマリーさまとアイナさまがいらっしゃいます。私、精一杯土下座をしています。


えっ? なんでこんなことになったかって?


それは⋯⋯⋯



「エラ! 聞いているの!? 」

「も、申し訳ございません⋯⋯!」

「あんたのせいでうちのマリーとアイナが指を怪我してしまったではないの!」


いや、指を怪我て。ささくれやん。しかも指のささくれができたのは私が屋敷の空調管理を怠ったからだって?ふざけないでよ!


「こんな召使いを舞踏会に行かせるわけにはいかないわ!屋敷で慎ましく待っていなさい!」


そう言われるだろうと思ったよ。


「かしこまりました……」



◆ ◆ ◆ ◆ ◆



舞踏会の日。私は泣く泣く屋敷でお留守番……すると思ったかこんちくしょー!


ふっふっふっ……私は知っているのだ、「魔女」さまのことを!



「魔女さまー」

「ああ、エラかい」

「私を舞踏会に連れていって!」


「お安い御用さ」


魔女さまが杖を振ると、私はステキなドレス姿に大変身!


気づけばそこは夢に見たお城のなか!



わたしはしれっと会場に入り、第一王子を探す。………うわぁー。たくさんのご令嬢に囲まれて、立ち入る隙間もない。しかも鼻の穴を膨らませて下品に笑っている。ありえないわ。


それに、私が慕っているのは第二王子のレオンさま。第一王子を探したのは、近くにいると厄介だから。離れたところにひとり佇んでいたレオンさまに近づきカーテシーをする。



「レオンさま……お久しゅうございます」

「ああ……って、え? エラ⁉︎」

「裏技を使って抜け出して来ましたの」


私とレオンさまは旧知の仲。この際方法はなんでも良いだろう。


最愛の人エラ……俺と、踊ってくれるか?」

「ええ…もちろん」



レオンさまが私の手を取り、会場の中央へと歩みを進める。



楽しいダンスの時間はあっという間に終わり、舞踏会も終焉が近づく。


すると、レオンさまが私の手を取りひざまずいた。


「え……レオンさま?」

「愛しいエラ。俺と、結婚してくれるか?」

「……っ! はい、喜んで!」



私とレオンさまが婚約を発表したところで、国王陛下が立ち上がった。



「皆の者!」


何かしら?今日は特に重大発表の知らせも無かったと思うけれど……


「聞いてくれ!次の王太子は、レオンだ!」


会場が一気にざわめく。……どういうことかしら?


「第一王子ピートは、その立場にありながら数多の令嬢を籠絡し、その心を傷つけた!その行いは王家として看過できぬ!よって、本日をもってピートを廃嫡し、第二王子レオンを王太子とする!」


一拍の間があり、会場から歓声があがる。


「レオン殿下万歳!レオン殿下万歳!」

「エラ妃殿下万歳!エラ妃殿下万歳!」



……あれ。もしかしなくても私、とっても玉の輿?





その後レオンが王になり、エラが王妃になるのはまた別のお話。

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