第2話 夢ではなかった

陽翔は目を大きく見開いた。


「夢じゃ……なかった」


「嘘だろ……この人、動いてない……いや、完全に固まってる……?」


陽翔がそう呟くと、彼女はくるくると舞うように駆け回りながら喜びを爆発させた。


「夢だと思ってたのに……ほんとに、ほんとに現実だったんだ!!」


「私達の特別な世界!!!幼い頃の思い出が現実になった!!!」


と大はしゃぎする彼女を見て


「少し落ち着け……しかし本当にあの時の事が……」


警戒しながらも、陽翔は澪のはしゃぐ様子に癒され、ついフッと笑ってしまった。


「こうなったのも、久しぶりよね。どうしてかしら……でも、陽翔くんとまたこの世界で二人きり。嬉しいな……」


その言葉を聞いて陽翔は顔を赤らめて


「嬉しいなら何よりだ……////」


と照れながらも言う


そして2人は止まった時の世界で歩き出した


「これって時間も止まるって事よね〜ならさならさ、学校も休日と同じお休みになるってことよね?私天才かも〜」


と学校をサボりたいがうえのお転婆で明るげな澪は天才と言っている。


「本当に良いのか?学校の友達に会えなくなるぞ?」


と少し誂うと


「いやぁそれはいやぁ……友達と会えなくなるなんて私耐えれない〜」


とウルウル目で言ってくるその仕草も声も見た目も一つ一つが彼の心に刺さってドキドキと音を鳴らすのだった


そして澪は歩いていると1つの物に目がいく 


「わっこれ〜!!!期間限定商品のプリプリプリンだぁ!!!」


プリプリプリンとはプリンのマスコットであるが今回澪が目にしたのは、プリプリプリンのマスコットのパッケージの期間限定プリンだった。


「これね、食べたかったのに、すぐ売り切れちゃって……買えなかったの〜!」


と陽翔を見つめてキラキラした目で見てる。


その目に見惚れ、陽翔はニヤッと笑った


「この世界は、時が止まっていて時間も人も何もかもが動かない、なら?1つ食べたくらいじゃバレないんじゃないか?」


と言う陽翔の言葉を聞いて頷くそして2人分のプリンをサッと取って、2人で近くのベンチに座り


「いただきます〜」

彼女は大きく口を開け、もぐもぐとプリンを頬張る。


「いただきます……」

陽翔もスプーンを手に取り、一口。


2人の目がキラッと光が入り


「美味しぃ〜」

「美味いな……」


と同時に喋っている。


「ね!!!美味しいよね?陽翔くん!!!」


と美味しさを分かち合えて喜ぶ澪を見つめて


「あぁ……凄く美味しいよ……」


(心の声:こんなに無邪気に喜ぶなんて……本当に変わらないな。いや、それ以上に……)



そして食べ終わりゴミ箱に捨てて、2人はまた歩き始める。


「あー!!!ここ新しく出来たデパート!!!まだ行ったことなかったの〜陽翔くん?せっかくなら入らない?」


と言う澪に


「俺もまだ行ったことがなかったんだ、行ってみるか?……」


と彼が言ったのを聞いて大きく頷く


そしてデパートに入る2人中は広くデパートの中でも動かない人達、澪はその光景を見つめて人にぶつからないようにはしゃぎ駆け回る


「小さい頃はお構い無しに駆け回ってたけど、今こうしてやってみると何だか他の人にも迷惑をかけてないから楽しい!!!」


とニコニコして言う彼女を見て


「本当に小さい頃から変わらないな……」


とフッと笑って見つめてる


「段差を階段みたいに駆け上がる」


「エスカレーターも動かないのよ〜! 不思議で楽しいわ〜!」


澪は子供のように笑いながら、キャッキャッと無邪気にはしゃぎ回る


陽翔は、エスカレーターの段差を一段一段はしゃがずに普通に登っている


そして2階につき


「あーーー!!!!これ私が着たいな〜って思ってたさくらんぼ柄のワンピースだ!!!これの可愛い所はね〜首元の襟のフリルにさくらんぼの飾り物、赤色のワンピースに、水玉の中に小さなさくらんぼ柄が入ってて、すごく可愛いんだから!」


と大はしゃぎの澪に対して


「試着してみろよ……試着ぐらいなら服屋だから許されるよ……さっきのプリンは2個だけ持ってって食べたけど他の人が買ったって店の人も思うだろ……」


キラキラ目で頷いて


「試着してみる!!!」


そして試着室の中に入り服を着ている試着室のカーテンの下から脱いだ服が落ちてるのが分かり思春期の彼は少しドキッとして後ろを向く


「着終わったら言えよ…」


と顔を赤らめて言う



そして着終わり


「じゃじゃーんどうかな?」


その光景を見た彼は彼女の可愛さにドキドキする


「似合ってる……」


と言うと


「本当!?有難う!」


嬉しそうに彼女は笑顔になっている


(心の声:なんでだろう……さっきから、ドキドキが止まらない……)


そして澪は試着した服をマネキンに戻してデパートの周りを沢山探索してデパートから出る澪は嬉しそうに


「こんなに陽翔くんと沢山話して楽しめたのいつぶりだろ?いつもも楽しいけど小さい頃の記憶が思い出してその時を慕ってるみたい〜」


陽翔は嬉しそうに澪を見つめていると


チクタクチクタク


「やぁ、お若いお二人さん?僕の世界にようこそ?……けど、帰れると思ったら大間違いだよ?」


話し声が聞こえ上を向くと……


🔚

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時が止まった世界で君と 夜桜🌃🌸 @Yozakura1129

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