拾段目

電球きちりと勘ぐるが


斎として項目有ろうものか


水傘のメモリや増えやしないと


投函して等閑してなおざり区区螺旋を見縊り


つっかえた蔵の蓮華は埋もれ


俺は欠如を非難し蔑視


とうとう甘物は胃に悪い


拗らせ湿った髪を斜めに奔る


最期を横目に蔦を掻き痰を出す

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