玖段目

微睡みの揺蕩った


静止画に惑わされ


どろりと濡れた手前の胸に


錆びきった免疫不全


それ等その他と一番右端余白に


要らないやと謂ってやる


貴女を押し倒し殴り書き跳ねた意地は


反共なんて無かった


そうだそうだと頷く不敵よ


器官に鉛を流されている


感覚に似ている、ああそうで有るかも知れんと

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