第3話 転
話の途中に疑問が湧いてきた蒼次は経緯が終わったぐらいだろうと思い少し聞いてみることにした
「話の途中で悪いんですけど、こんなに個人情報を話しても大丈夫なんですか?守秘義務とかって大丈夫なんですか?」
女性は答える
「問題ないよ。私はそもそも仕事でこれをしていないし契約も結んでいない。それでもと思うのならこう考えてればいい。これは私の作り話で妄言の類だと、悪魔の証明と似たようなものさ君にこの人物達を特定して話を聞く機会はないと思うからね。」
そんな曖昧な感じでいいのか?実際の法律では問題ないのかそんな事を考えていると話の続きをしていいかと訪ねられたので承諾をして女性は再び口を動かし出した。
「さっきの話でどんな相談内容が来たかまでは話したから次に私が彼女の悩みに対して何をしたかを説明していこうかな」
3人の女子高生が退店した後店員は席を片付けて店の締め作業をして次に女子高生のインスタグラムに連絡を取るためにアカウントを作成しメッセージを送った。
『こんばんは。メッセージが送れているかの確認の為にメッセージを送らせて貰っております。本日はご来店ありがとうございました。相談内容についてどのような対応をしていくか検討しできる限り迅速に対応させていただきます』
するとものの数分でメッセージは返ってきた『だれ???』そういえば自分の身分を明かすのを失念していたと思い再びメッセージを送ることにした『先程は申し訳ございません。私は本日木賀さんがご来店いただいた喫茶オリーブで店員をしていたものです。こちらは木賀さんのご連絡先でお間違えなかったでしょうか?』するとまた数分でメッセージが返ってきた
『あーね。お姉さんかマジで固すぎて変な詐欺かと思ってブロックしようとしてたワラてかなんかアイコンとか設定した方がいいよマジで初期アイコンとかマジで怖いからまぁまたなんかあったら連絡よろ〜』
自分が普段見ない言葉遣いに違和感を抱いたが店員は彼女の情報をもう少し集める為に彼女のインスタグラムのアカウントを見てみることにした。
アイコンは今日来ていた人達と撮った自撮りだと思うが加工などで少し分かりずらい。過去の投稿を見てみると買った服飾品、友達との遊んだ記録などの投稿などが見受けられた。投稿を見ている途中で1つの投稿が目に止まった。内容はなんて事はない自撮りだ。新しく買ったカラーコンタクトがすごく可愛いなどというなんて事はない投稿、しかしそこに彼女のではない男性名義らしきの社員証らしきものが映り込んでいる。名前は『木賀賢一』姓が一緒なので親類なのだろう。彼女は一人娘だと言っていたのでこれは父親の名義であると考えられる。この情報以上に大切そうなものはないと思い氏名をメモし一度情報を整理していくことにした。
木賀莉桜 職業学生 性別女性 年齢15~18歳インスタグラムのIDから18歳と予想 母親が過保護の気質あり 父親との関係は不明 本人の性格は若い子特有の未熟さや捻くれているところが見受けられる。虐待などを受けている可能性は低い。家出中だが清潔な所などから知人の家に泊めて貰っていると予想。定期的に携帯を見て表情を変えたので親から連絡等は貰っていると考えられる。
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