プロンプトマイナー
リスクフリー画像生成AIが世間に台頭したことを機に、絵描きの間には一つの不満が話題になっていた。それは単なるプロンプト入力だけで画像を生成する者たちが「絵描き」を名乗ることに対する不満であった。
過去の著作権侵害画像生成AIの時代を知っていた生成者たちは、反省とともに絵描きの主張を認め、画像生成AIによる画像生成は「絵を描く」という行為としては捉えられないというコンセンサスが世間に浸透した。
プロンプト入力により画像を生成する者たちには「プロンプトマイナー(プロンプトを掘る採掘者)」という絵描きとは異なる独特の呼び名が与えられ、彼らはその呼び名を受け入れた。
その後、絵描きの立場は尊重され、プロンプトマイナーたちはAI生成物を表に出すことをしなくなった。
画像はあくまで自分が楽しむだけに使用し、彼らのコミュニケーションは主にプロンプト及びプロンプトエンジニアリングの技術交換として行われた。
過去画像生成AIにより踏みにじられた絵描きたちの権利はここに復帰し、絵描きの能力は誇れるものとして扱われ、絵描きには敬意が集まった。
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