画像の凪
中の人(カクヨムのすがた)
リスクフリーAI
この物語はフィクションです。
現実の地名、人名、団体名、技術名とは一切関係がありません。
とある大学の研究室が極めて画期的な生成モデル「VFDLM:Very Few Data Learning Model」に関する論文を提出した。
この論文に基づけば、画像生成AIが学習時に必要とする画像数はその全容を把握できる規模にまで削減することが可能となる。
論文を発表した教授は特許を申請せず、技術は事実上無制限に使えることとなった。そして世界中の画像生成AIベンダーが飛びついた結果、画像生成AIにある革命的な変化が訪れたのである。
それはモデルデータの「法的リスクフリー化」だった。
必要とされる学習データ数の縮小により、著作権を無視してまで大量のデータを集める必要がなくなったのだ。ここにきて画像生成AIは著作権に関して真っ白な、リスクフリーな技術となった。
世間ではこれを機に「無断学習の違法化」の声が大勢を占め、画像生成AIベンダーも賛同し、またたく間に法整備が完了した。
違法な学習によるモデルが「昔のおおらかな時代の遺物」として懐かしく語られるまでにさほど時間はかからなかった。
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