第11話 新しい首相

新しい財務大臣秘書が来て20日経過した。その日は、首相選挙を終え、首相が決まったあとの話である。その日は、国営テレビにて、大々的に当選者を発表し、これから行う目標を掲げる日である。そして、新首相が発表され、スピーチをした。その言葉の内容は、4年間の経済後退期間の脱却と、国民に寄り添う政治をするということ。そのために、国民の意見箱をインターネット上で募るというような感じであった。


 その後、国務大臣や、その秘書、全員の十雷陛下による、お披露目会が開催された。時間になっで、十雷陛下が新首相と一緒に、登壇したかと思ったとき、十雷陛下が口を開け、言った。


「お前らが知っている通り、新首相が決まった。その名は、実山雪斗くんだ、よろしくな。」


それのいい終わりを合図に実山首相と位置を交換してから首相が口を開けた。


「十雷陛下に紹介された、実山雪斗っす。僕は、こう見えて強士さんと、強子さんの同級生だったっす。最後の年だけですっけど。まぁ、僕、前任の首相のようにならないように頑張るっす。よろしくっす。何か質問は、あるっすか?」


1人、唯一手を挙げた。実山首相が指すと、


「私、財務大臣秘書なんですけど。年齢ってどれぐらいですか?」


と言った。実山首相は、笑顔で答えた。


「僕っすか?僕は、3年前に飛び級せず、普通に学園卒業したっすから、25歳っすね。ほかに質問あるっすか?」


強子が手を上げて質問した。


「テレビでのあなたと、今の貴方、キャラがけど、どっちが素なの?」


実山首相は、考えながらも答えた。


「えーっとすね、僕の今の言葉遣いが素っすね、」


と、質問大会と化して終わった。


 その後強士は、実山首相に呼び出された。


そして、部屋に着くと、実山首相は、開口一番こう言った。


「なぁ久しぶりだな〜強士!お前3年前よりもっと筋肉質になってねぇか?」


それに対して強士は、


「お前、さっきのキャラ素じゃねぇだろ?」


と言うと、実山首相は、


「あっバレたか、そりゃーそうだよな?俺たちライバルだったもんな?」


と言った。強士は睨みながら、


「お前、年齢も嘘だよな?本当は、お前、21歳だろ?」


と言った。それに対して


「そうだな、お前は、4年間ずーと同じクラスだったもんな?強子が知らねぇのは、俺が年齢詐称魔法があるからなぁ、まぁ、お前が強子好きなの知ってるし、」


と言った。強士は。顔を真っ赤にして言った。


「はっはぁ?そ、そんなわけないだろ!」


すると、 実山雪斗は、嘲笑いながら、


「あはっ、お前、そんな顔が真っ赤になっておいて、その言葉は、ないだろ、」


そんな感じの会話が続いた。すると、最後に実山雪斗は、


「なぁ、お前、いつまで心の中に閉まっておく気だ?」


といった。強士は、その言葉を聞いてはっとした。


 交通安全担当大臣室にいった強士は、さっきの言葉を聞いてから、強子を意識するようになり、心臓の鼓動が心なしか早くなっていることに気づいた。その姿を見ていた強子は、強士の方に近づき、心配そうに問いかけた。


「ねぇ、どうしたの?あんた、顔が真っ赤よ?実山君になんかされた?」


強士は、急に強子が近づいてきたのか。顔が真っ赤になり、心臓の鼓動が、さっきより上がっていながらも


「いやっ、何も、されてないぞ。」


と言って、仕事を始めた。

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