第3話 魔王の姿と最華家の誕生
重みを感じた強士は、目を覚ました。すると目の前には、金髪で筋肉質の美少年が乗っかっていた。強士は夢だと思い、二度寝した。するとその少年は、
「コラコラ、もう7時だぞ、はよう起きんか!」
それを聞いた強士は、魔法で金髪の少年をはねのけ、カーテンを開けると確かに、清々しい朝日が見えた。少し負傷した金髪の少年は負傷したところをこすりながら言った
「痛いではないか強士」
強士は少し睨み言った
「急に俺の部屋に押し入って寝てるところを乗っておいて、どういう神経なんです?十雷陛下」
金髪の少年は目をかっぴらきながら
「お前、我が魔王ということを分かっておいてそんな事をしたのか? 外では、絶対に不敬罪だぞ、」
強士は言った
「そもそも、さっきも言ったように、十雷様は、人の部屋に押し入って寝ているところを乗っかってたでしょうが、」
十雷は、
「それは、ごめんじゃんか、それはそうと、我の手紙読んでくれたのか?」
強士は、
「そもそも、呼ばれないと、ここに戻って来ないこと知ってますよね。そもそもなんでここに居ることを知っていたんです?」
十雷は
「まぁそうだな、お前がここに居ることを知っていたのは、ずっとお前を偵察魔法で監視していたからだな!」
そうこうしている内に1時間が経過し、朝食が何故か2人分届いた。強士は放心状態になっている内に十雷は、それを食べ始めていた。するとそれをみかねた十雷は強士に、
「朝食食べないのか?1泊分奢ってやるのに、」
それを聞いた強士は、放心状態から解放され勢いよく食べ始めた。そして食べ終わり、ホテルを出る準備をし終わると十雷がおごり、一緒に魔王城に行った。
門の前に着くと門番は驚きながらもいった
「十雷魔王陛下、何故、横の男を引き連れてここにいるんです?」
「あぁ強士を迎えに行っていた。」
驚いた様子で門番は、
「あなた様があの強士様でしたかそれは、失礼しました。」
「いいえ、それほどのものではないからな、そんな謝ることではない。」
「恐縮です。それではどうぞ入門を許可します。」
その言葉が合図のように、門の巨大な扉がギギギと動いた。そして完全に開いた時、2人は同時に歩き出した。
場内に入ると清潔感ただよう白い廊下の真ん中に紅のカーペットが敷いてった。途中、十雷と別れ、従者の方に今日一日泊まる客室に案内された。そこには、白い清潔感のある壁や青々としたカーペットが美しく敷いてあった。強士はこれを気に入り従者の方にお礼をしたあと、赤い布団が敷いてあるベットに飛び込んだ。すると、そのまま強士は寝落ちした。
強士が起きると昼頃になっていて、ちょうど従者の方が強士を呼び出しに来た。
「さぁ行きましょう。十雷陛下が玉座にてお待ちです。」
強士は、その言葉に促されるように部屋を離れた。そして王広間につくとそこには、十雷魔王陛下が鎮座していた。その周りには
「我が手紙で書いたとおり、そなたの苗字を与えよう。先程決まった名である。では、発表する。そなたの苗字は、
「確かに良い名であると思います。仰せのとおりに最華と言う苗字を貰い、
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