第38話
― 風が裂ける。高度4000メートルの決戦 ―
マップ中央部、“ハート・オブ・シタデル”と呼ばれる浮遊拠点。そこは一定時間ごとに位置が変化する浮遊コアを囲む、ドーナツ状の不安定な戦域だった。
未来
「拠点が……動いてる?」
陽斗
「はは、なにこれ、マジでやべーな……。でも、嫌いじゃねぇ!」
Crimson Legion は再びマルクスの風魔法で空間をねじ曲げ、拠点の位置を強引に引き寄せる「エアグラヴィティ・フィールド」を展開。
制圧エリアが傾き、Vanish の足場が浮き上がった瞬間――敵アサシン「Mia」が急襲してくる。
■一閃:未来の覚醒
未来はMiaの影をギリギリで視認。冷静にコントローラーを握りしめる。
未来
「見えてるよ。
発動されたのは、新スキル《ミラージュ・リフレクション》。
視覚情報を分割・投影し、Miaの奇襲を「見えていたかのように」迎撃。未来の体が幻像のように分裂し、反撃の追撃が敵を吹き飛ばす。
観客の実況:
「Vanish #2、未来が……“分光展開”の新バージョンを!?こ、これは精密すぎるッ!」
玲央はそのタイミングを逃さず、風が弱まった隙を突いて再びマルクスに詰め寄る。
玲央
「お前の風は強い。でも、俺の“蒼牙”は、風よりも先に届く。」
一閃――
「零式・蒼牙閃空(せんくう)」が風壁を切り裂き、マルクスを直撃。空中で爆発するようなエフェクトとともに、敵のメイン構成が一時崩壊する。
■突破:中央拠点の制圧
陽斗が浮遊装置の一つを破壊。中央ドーナツ状の拠点は傾きながらもVanish側に引き寄せられ、玲央と未来が連携で「制圧完了」へ。
システム表示:
《中央拠点制圧 +1 Control Point》
陽斗
「これで……リード、だな。」
だが、空はまだ沈黙しない。マルクスたちは即座にリスポーンを果たし、空中要塞の外縁部に大規模魔導展開を構築し始める。次のフェーズは、空中戦の最終局面――**「飛行型決戦フェーズ」**へと突入していく。
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