第4話 星菓子亭と伝説の魔道士

ティアラを救出し、勇者カイザーの「魔石で世界を支配する企み」を知った私たち。パンケーキハウスで一夜を過ごした翌朝、ティアラが「魔石の秘密を知るには、私の師匠に会うべきよ」と提案してきた。


目指すは「星菓子亭」、ティアラの師匠クルルが住む場所だ。私は目を輝かせて「師匠に会えるなんて熱い展開だね! さあ、行こう!」とみんなを引っ張る。


パンケーキハウスが「ガタガタ!」と進み、森を抜けると、草原の先に古びた石造りの建物が現れた。苔むした壁に蔦が絡まり、屋根には控えめな星形の装飾が「キラッ」と輝いてて、看板に「星菓子亭」と彫られてる。


赤い提灯がユラユラと揺れてて、風が草をソヨソヨとそよがせ、遠くの山々が夕陽に染まる。私は「隠れ家カフェみたいでかっこいいね! 雰囲気最高だよ!」と興奮する。


ティアラが「ここは師匠クルルの住処。カイザーの魔石について何か知ってるはず」と言うけど、銀髪が風に「サラッ」と揺れるその紫の目が少し不安げだ。パンちゃんが「お腹すいたよー!」と跳ね回り、ミャウリンが「にゃ! 何か食べたいにゃ!」と尻尾を「ブンブン!」振る。私は笑う。「ミャウリンお腹ペコペコだね!」


私は星菓子亭の扉をゆっくり押すと、扉が「ギィ!」と開き、ピンク髪に星の髪飾りをつけたクルルが現れる。20代くらいで、灰色のローブに星模様が刺繍されてて、若々しい顔に笑みが浮かぶけど、目が虚ろだ。


私は首をかしげて「ティアラ…クルルさん何か変だよ。目がぼんやりしてるみたい」と言う。ティアラが「師匠…操られてる?」と尋ねる。クルルが「ティアラ、久しぶりね。そう、今は勇者カイザーの味方なの」と笑う。


ティアラが驚きのあまり動けなくなっている。私は「カイザー、卑怯すぎるよ!」と叫ぶ。クルルが「カイザー様の魔石を守るのが私の役目よ」と杖を掲げ、星型の魔法陣が「キラーン!」と光ると、パンちゃんが「ティアラ姉ちゃんの師匠、変になっちゃったよー!」と困惑し、ミャウリンが「にゃ! 怖いにゃ!」と尻尾を丸める。


カイルが「目を覚ませせる方法考えるしかないな」と言う。私は「ティアラ、師匠を助けよう!一旦外に出るよ!」と手を「ギュッ」と握る。


外に出るとクルルが「ティアラ、私を超えてみなさい」と笑い、星菓子亭の前庭で魔法陣が「シュワッ!」と広がる。ティアラが「みんな、離れてて。これは私と師匠の戦い」と言う。長ローブが風に「ヒラッ」と揺れ、決意の目が「キリッ」と光る。


クルルが「ステラ・バースト!」と杖を振ると、星型の光弾が「シュシュシュ!」と飛んでくる。ティアラがそれを「スターキャンディ!」で迎え撃ち、星型の砂糖が光弾を「パリン!」と砕く。地面に甘い粉が舞って前庭が「キラキラ!」と輝く。


クルルが「まだまだよ! スターダストウェーブ!」と叫び、星の波がティアラを襲う。「ゴォオ!」と風が唸り、草が「バサッ!」となぎ倒される。ティアラが「負けない!」と杖を掲げ、光の盾で防ぐけど、「ググッ!」と押されてピンチに。


私は「ティアラ、頑張って!」とハラハラする。クルルが「カイザー様の力は偉大よ」と笑い、ティアラが「師匠…目を覚まして!」と叫ぶと、ティアラの胸元が「キラッ!」と光り、「この感覚…!」と呟く。


光が「グルグル!」と渦巻き、ティアラのローブが「キラキラ!」と輝き、銀髪が風に「フワッ!」と舞う。ティアラが「師匠の魔法が私に力をくれる!」と感じ、目を閉じる。クルルが「何!?」と驚く。


ティアラが「スターフォール・テンペスト!」と叫ぶと、空から星の雨が「ザァァ!」と降り注ぎ、嵐が「ゴォオ!」とクルルを包む。続けて「フロストノヴァ・インフェルノ!」と叫び、氷の爆発が「パキン!」と炸裂し、炎の地獄が「ドガァン!」と燃え上がる。


星菓子亭の前庭が「ガタガタ!」と震え、クルルが吹き飛び、「ドサッ!」と倒れる。私は「ティアラの新しい魔法、すごいよ!」と「パチパチ!」拍手する。


クルルが「ティアラ…強いね…」と呟き意識を失う。ティアラが「師匠、ごめんなさい…!」と駆け寄り、私は「ティアラ、勝ったよ! カイザーのチャームが解けたね」と声を掛ける。


カイルが「よし、師匠を助けるぞ!」とクルルを抱え、ティアラが「星菓子亭の裏にある回復の泉へ」という。泉は小さな岩に囲まれ、水面が星屑みたいにキラキラと輝いてて、野花が咲き乱れ、風がそっと草をソヨッと揺らしている。


私は「回復の泉、きれいだね!」と感動する。カイルがクルルを泉に浸すと、水が「シャワワ!」と光り、クルルの体を包む。光が水面に反射して虹色に「キラーン!」と輝き、パンちゃんが「キレイだよー! お星さまみたい!」と目を輝かせ、ミャウリンが「にゃ! 魔法みたいにゃ!」と尻尾を「ブンブン!」振る。


カイルが「これで治るのか? すげえ光だな…」と呟き、私は「絶対治るよ! こんな光なら!」と笑う。光が収まり、クルルが「う~ん…ティアラ?」と目を覚ます。


ティアラが「師匠! よかった!」と涙ぐみ、クルルが「ごめんね、カイザーに操られてたみたい。ティアラの魔法、すごかったよ」と謝る。私が「操って戦わせるなんてひどすぎるね!」と憤慨すると、クルルが「彼の魔石は強いよ。壊すには封印された魔法『スターライトノヴァ』が必要」と言う。


クルルが「ティアラならきっと習得できるはずよ」と笑う。ティアラが「師匠…私が引き受けるよ。新しい魔法で結界を破ってみせる」と頷き、私は笑顔で2人へ微笑む。


クルルが「星屑の森に眠っているはずよ。あとは頼んだね」と自分の杖を渡す。泉の水が静かに「ポチャン」と波紋を広げ、夕陽が水面に映る。


クルルが「戦いの後はゆっくりしてってね」と一行を店内に招く。木の梁がむき出しの店内は暖炉の火が「パチパチ!」と鳴り、テーブルには星形のパフェ、プリン、チーズバーガー、ポテトが並んでる。


私は「現代のお菓子だ! 異世界でハンバーガーって最高だね!」と笑う。パンちゃんが「美味しいよー! バーガーふわふわだよー!」とバーガーを「パクッ!」、ミャウリンが「甘いのしょっぱいの交互に食べるとうまいにゃ!」とパフェとポテトを頬張る。私は「ミャウリン、食べるのうまいね!」と感心する。


ティアラが「師匠の味だね…懐かしい」とプリンを味わう。カイルが「俺も何か作るか」と鍋を取り出し、「カレー作るぞ」とスパイスを「ジュワッ!」と炒める。


店内にカレーの香りが「フワ~!」と漂い、クルルが「何!? この匂い!」と目を輝かせる。カイルが「カレーだよ、食ってみな」とカレーを渡すと、クルルが「うわ! 懐かしい! カレーってこんなに美味しいんだね!」と感激する。


私は「クルル、カイルのカレーに感動してる! いいね!」と笑う。クルルが「カイル君、これ毎日食べたいわ」と笑い、カイルが「マジか…嬉しいけど照れるな」と頭をかく。


クルルが「ねえ、カイル君、うちにお婿に来ない? カレー毎日食べられるし、スローライフ一緒に楽しめるよ」と提案すると、私は「クルル、急に何!? びっくりしたよ!」と笑う。パンちゃんが「えー! カイルお兄ちゃん、私のパンよりカレーがいいの!?」とムッとし、錬成術でマフィンを「ドーン!」と積み上げる。


「パンの方がカイルお兄ちゃんに合うよー!」と主張する。私は「パンちゃん、負けてないね!」と笑う。クルルが「ここでカレー作りながらの方がスローライフに合うんじゃないかな」とスープを飲みながらカイルを見つめる。


パンちゃんが「マフィンだって癒されるもん!」とマフィンを投げる。「バシッ!」とクルルの顔にマフィンが当たり、クルルが「うわっ、マフィン攻撃!?」と転ぶ。私は「面白すぎるよ! 最高だね!」と爆笑する。


カイルが「俺、どっちでもいいから落ち着けって!」と慌てて仲裁する。私がこの場を落ち着かせようとアイテムボックスを「ガサゴソ!」とすると、「お、これ!」と「ホットアイマスク」を取り出す。


「クルル、現代の便利アイテムだよ! 目元が暖かくなって気持ちいいんだから!」と渡す。クルルが「目が癒されるの!?」と興奮し、アイマスクをつけると、「うわ、暖かい…気持ちいい…」とソファに寝転がる。


私は「クルル、すぐリラックスしてるね!」と笑うけど、クルルが「スースー…」と寝息を立てて寝てしまう。「ホットアイマスクですぐ寝た! すごいね!」と笑う。


パンちゃんが「クルル姉ちゃん、寝るの早いよー!」と笑い、ミャウリンが「にゃ! 気持ちよさそうにゃ!」と覗き込む。ティアラが「師匠とこうやって過ごすの、幸せ」と微笑む。


私は「さて、次はどこかな?」と聞くと、ティアラが「クルルが言ってた『スターライトノヴァ』で壊せるなら、星屑の森を探さないと」と答える。私は「まずは結界を破る魔法を見つけにいくよ!」とみんなにいう。


暖炉の火が「ユラユラ」と揺れ、クルルが「スースー…カレー…」と寝言を言う中、星菓子亭にほがらかな時間が流れる。

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