ソレ
さくらい まもる
-ソレ-
昔は全く気にならなかったのに大人になると気になる「ソレ」がある。
ソレはあまりにも唐突現れて、しれっと勝手に領地を占領しはじめる。無礼な奴だ。
そんなやつだから、
ある人はソレを消すためにお金をはらう。
ある人はソレを隠すために粉をはたく。
ある人はソレを無くすために液体を塗る。
たまにソレを別のアレと間違える人もいる。
ソレはまぁまぁ嫌われている。
でも本当は知っている。
ソレは嫌なやつに見えるが、実は面白い側面を持っていること。
ソレが出現する位置によって、性格や運勢なんかが分かるらしい。目元にあるとモテやすい。鼻の近くは金運があるとかないとか。
まぁ、スピリチュアルな話しだか、信じて自ら書き足す人もいるらしい。
熱心に研究して、ソレをとるべきか、あえて残しておいた方がいいのか。そんなことを考える人もいるという。
でもまぁ。ソレに伝えておく。
色々思うところはあるけれど。
私はソレのこと嫌いじゃないよ。
きみはソレのことどう思う?
私はねアレよりは好き。
なぜかと言うと肩のところにね、
オリオン座みたいに並んでるんだ。
私のソレ。
ソレ さくらい まもる @sakurai25
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます