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つかさあき

第一章 第1話 おはようが、欲しいな。1

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『1年3組、神部一平太かんべいっぺいた。至急、校長室に来るように。繰り返す──』

 2限の体育の授業中、オレは呼び出しを食らってしまった。しかも校長室? 普通、生徒の呼び出しなんて職員室か生徒指導室じゃないのか? もっとも呼び出しの心当たりはないけど。…多分。

 オレ以外にも不思議に思った生徒は居たようで、ぐるりとオレを取り囲み、何をやっただとか、肩に手を置いてきてグッバイアディオス、来世で逢おうなどと別れの言葉をかけて来るヤツまでいた。

「神部! さっさと行かんか!」

 体育教師の怒鳴り声。それより先にこの人だかりを注意してくれよ。

「今行きます」

 人の輪をすりぬけ、校舎に向かう。その背に体育教師が、

「そのままのカッコでいいからな」

 と言って来たのでびっくりだ。

「え、校長室ですよね? ジャージのまんまでいいんスか?」

「かまわん。いいからさっさと行け!」

 おいおい、マジかよ、何の用だよ、校長。オレ、万引きもカツアゲもした事ねーよ。もしやったとしてもこんなに急がせる理由って何なんだよ!?

 不安に思ってチラッとグラウンドを振り返る。何人かはまだオレの方を見ていたが、半数くらいはもう体育教師の指示に従って授業に戻っていた。校長室への呼び出しには違和感を覚えるが、そういう事もあるよねと言った空気が漂っている気がして、ちょっとオレを落ち込ませた。

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