本作には、カクヨムで作品を投稿されている橘夏影の御友人が物語を書き出した後に感じた気持ちについて記されています。
Kというその人物は、若い頃に書いていたようにまた文章を書きはじめました。
衝動に動かされたのです。
それは同時に、跳ね回る心が自身や他者を害する恐れを抱くことにもなってしまいました。
御せない衝動。過剰な文章。あるべきではない自分をKさんは水中から勢い余って飛び出す魚〝ダツ〟と喩えています。
衝動は人を突き動かす推力です。
しかしまた、心の動きの発露というものは自身で制御できないものなのかも知れません。
不本意な言葉に傷つき。
不用意な言葉で傷つける。
筆禍とまでは至らなくても。
文章を書く暮らしの中では、落胆や失望や危惧や羞恥。そんな様々なトゲのある気持が避けられません。
〝感性をボコボコにソテーしたら小説執筆とエロ漫画に狂った話〟に続く本作。
放逸に文を連ねているように見えるカクヨムの書き手のなかにも人知れず苦悩を抱えた者がいる。
その心の裡の吐露は、きっと読む人に届くことでしょう。
どうぞご一読ください。