第14話 真実
さきに嫌われるかもしれないが自分の話をしようと決算した…
「僕はある施設で育ったのは言ったよね
その施設は国が管理している施設
施設の名前は[国家施設スケール]って言う施設なんだ。
そこでは名前もなく戸籍もない子が集まる。
そこは、俺らみたいな仕事をするために1から育てる施設だ…
まあ、傭兵場みたいな感じだよ…」
さきは唖然としていた、そりゃそうだよこんな話普通は信じれないからね…
「続きを話すね。僕らは20歳になると八咫烏に入隊する、そこで僕は昔から射撃に才能があったそうでね、その訓練を死ぬほどやらされたよ…
まあ、死にたくなったのはその後だけどねw」
「ちょっと待って、え、てことは昔からその人生が決まってたってこと?」
「そうだよ。生まれた時からね…
仕事も、環境と全部決められていた
八咫烏に入って僕は294人もの人の命を奪ったよ…」
「でもそれは悪い人なんでしょ?
なら、それは誰かのためになったんじゃないの?」
「じゃあ聞くけど294人の命を事情も知らずに任務で殺すのと、女売ったら薬あったりしてる人と…どっちが悪なの?…」
さきは言葉に詰まっていた
「でも私も自分殺してるし、同類なんじゃ?」
「何言ってんの?人を殺すのと自分殺すの違うと思う?人も殺して自分も殺すんだよ?
一緒にさんじゃねえよ…」
さきの発言にキレてしまった、ダサいな
「俺は嫁がいる、結婚しないといけない時があってねいろいろ事情があってな
一花って言う娘もいる…」
「え、既婚者なん?嘘じゃろ…」
さきが何か泣きそうだ、なぜだろうと思っていた時だ
「うち、五月のこと好きなんじゃけど…」
時が止まった…
「僕もさきが好き、じゃけど付き合うのは…」
言いかけた時、口付けされた…
なぜだ?…
「うち、五月が好きじゃけえ、でも無理よね?」
回答に困ってしまった
告白されたのなんか初めてだからだ…
どうしたい、何がしたい、なぜなんだ
「君は勘違いしちゃるだけじゃ、今は、怖いとかどうすればいいかわからんけえそう言う感じになっとるだけじゃ」
「そんなことなきけぇ、うちはわからんよ
五月とおると、楽しいとかじゃないけど安心できるんよ…」
その時だ何か体の中で何かが、動き出した…
なぜこの回答をしたのかもわからんが
「じゃあ、付き合う代わりに、2度と死にたいとか言わんでな…」
「死にたいとか思わさんかったらいいだけじゃろ?w」
「そうだなw」
「ただ五月ちょっと来て…」
さきに言われるがまま、僕はさきに近づいた…
その時スッと抱き寄せられた
「五月が私にしてくれたようにわたしもするね…
あなたは、汚れてない、呪われてないあなたは
誰かのためにやったこと、それを世界中が敵でも私はあなたを肯定する…」
心から落ち着くとはこのことなんだ…
私は泣き叫んだ、初めてだ…
そう、私にはさきが必要だと思った瞬間だ…
「ありがとう…本当に…」
「五月、一緒に生きて行こう?ね?」
「わかった、誓うよ
俺が君を幸せにする、そして君が経験してきたこと全て踏まえて俺は君を愛するよ」
「ありがとう…五月」
ここから始まる
俺の人生で1番楽しく、1番嘘をつき、1番裏切り
1番悲しかった
1ヶ月だ…
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