第11話 任務

さきとの話はある程度先を見据えた…

とりあえずこっちも動かないといけないことがあるので一旦知り合いに当たってみることにした。


本日のいつもと変わらない日々が始まる

今日は雨だ…

雨は好きだ全ての痕跡を消せる。


いつもと変わらない朝礼

任務が言い渡される…

暗殺だ…

俺の出番だ…


ターゲットは日本人の裏稼業の人間

政治家との汚職があり、消せとの指示だ

場所は難波ではなく

本町

少し離れた場所だ

マンションの4階に住んでいるため

ベランダに出たところを射殺しろとのことだ

「五月できるな…」

「はい…」

拒否権などない…

こうやって生きて行くしかないのだ。


狙撃場所はマンションから70メートル離れた場所

普通の狙撃手ならあまり打てない場所だ

ターゲットが出てくるまで時間がある

タバコに火をつける…

「ふぅー、鬱になりそう…」

任務前は基本こんな感じだ


「五月もうすぐだな…構えとけ」

「ふぅー、わかりました」

ライフルを構える…


出てきた…

出てきたと思った時には

俺は引き金を引いていた


シュコ…


「こちら五月対象射殺しました…」

「お疲れ…総員直ちに片付け」

「はい」

皆が片付けに向かう

俺も最後に手を合わせたいため現場に行く

その時だ…

部屋に入る時に隣の部屋から出てきたのは


さきだ…


化粧しておらず、だるぎだが

本人だとわかった…


「五月…」

「さき、黙ってろ…家入れ」

こくりと頷く

周りを確認し誰も見ていない…

いや誰も見ていないと思ったのだ…


片付けがすみ、事務所に帰る…

ミーティングをし、事務処理をし、

その日に解散になる。


さきからラインが入り

「話ある。今日いつもの場所で❤️」

「わかった」

さきとの約束があるので少し早足になる

そう、見られていたかもしれないのに

撒くことせずに…


「あの女なぜ五月のこと知ってんだ…」

そう、見られていたのだ…


この見ていた人は

敵なのか味方なのかもわからず…


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