2025/07/18 効果音つけたいくらいの堂々とした「謝ります」
こんばんは。鈴道です。
近頃梅雨の足音も少し遠のき暑くなってきましたね。といっても、一度梅雨前に気温がとてもあがっていた時期があったので、少し涼しく感じてしまいますが。もうすぐ子どもたちは夏休みでしょうか。私の働いている本屋でも、続々と夏のイベントが開催されています。新潮文庫の文庫本を買うとステンドグラス風の夏模様のしおりがついてきたり、ジャンプコミックにステッカーがついてきたり。ナツイチなんていうのもありますね。
夏に漠々とした苦手意識はありますが、夏の訪れを感じる様々なものが好きです。青藤色の空に立つ入道雲とか、風鈴とか、祭りや花火なんかも。あとは、冷たい廊下の床で腹を出すうちのねこ様とかね。きっと人によって季節の捉え方は違いますし、それは地域や国や、慣習によって何と季節が結びついているのかもいろいろなんでしょうね。四季が無い国もありますし、季節がふたつのところもあるそうです。カンボジア人の子に聞いた話ですが、カンボジアでは半年ずっと暑くて、半年ずっと雨が降っているそうです。雨季というのでしょうか、その季節も変わらず暑いそうです。四十度越えと言っていたかな。
多くの人にとってとうもろこしは夏じゅう食べるのか、もしくは夏の食べ物かもしれません。しかし私の家ではとうもろこしは九州の祖母が送ってくれるのを食べて、スーパーなどで買うことがほとんどありませんから、とうもろこしというと6月くらいで終わる初夏の野菜(とうもろこしは野菜で合っているのだろうか??)というイメージです。
さて、そろそろタイトルを回収しなくてはね。日付を書いたくせ、これは今日の出来事ではないのですけれども、面白いことがあったのでお教えしたくて、いえ、聞いて欲しくて。
月曜日の、フランス語の授業でのことです。子どもたちはそろそろ夏休みという時期ですが、我々大学生はここからテストや期末レポートの話題が出てくるという時期です。来週のフランス語は海の日が祝日であるためにありませんから、一週間間が空くことになるのですが、その、間が空いたあとの授業時間中にテストをすると先生が連絡したときのことです。次の授業が一応テスト期間前最後の授業で、基本はテスト期間に期末テストが来る授業が多いのですが、たまに最終週の授業中にテストを終わらせて、最後の授業をテスト期間に持ってくるという変則的な先生がいるのですが、フランス語の水野先生(仮名)はそのタイプなのですね。
実はこの先生に教えてもらうのは初めてではなく、去年私が二年生だったときにロシア語を教えてくださったのも水野先生です。不思議ですね、水野先生は一体何か国語話すことができるのでしょう…。二か国語できるとして、どれも人に教えられるレベルというのが、なんとも…。
話が逸れました。自分は既に三年生ですから、色々な授業を見てきていますけれども、初級言語の授業をとるのは私のようなものを除いて九割がた一年生ですから、「再来週の最後の授業の時間に期末テストをしますね」とさらっと告げる先生にみんな驚いてしまうわけです。ええっ、とざわめく学生たちに
「あれ、伝えてませんでしたか」
なんて返す先生。申し訳なさそうに微笑んで、ばばーん、と効果音をつけたくなるくらいの感じで
「ごめんなさい、謝ります」
と。文字で表現するには難しいですが、にこにこ笑いながらおっしゃっていた姿がかなり印象的でした。優しい笑顔をたたえた鬼、って感じで、伝わるでしょうか。
今回は少し長くなってしまいましたね。次回はもう少しさくっと書きます。
せっかくフランス語の話題でしたので、初学者の私が教えられる程度のものにはなりますが、ひとつお教えしましょう。
直訳するといい夜を、という意味です。適切に訳すならば、おやすみなさいにあたります。ということで。
Bonne nuit~:)
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