ある日突然、婚約者のアーレスから「君との婚約を破棄させてもらう」と告げられた伯爵令嬢コーデリア。テンプレ令嬢モノの出だしから、物語は斜め上の方向へ急カーブを描きます。
コーデリアの祖父ヘルム伯は、儚く散りゆこうとする孫娘の命を「もっと建設的なことに使え」とのたまい、隠された地下室へと彼女を導きます。そこで彼女が見たものは梅干しの壺でも昔の卒アルでもなく、まさに『魔神』と呼ぶべきモノでした。そう、伯爵邸とは仮の姿。その正体は『光○力研究所』だったのです。そして物語は悲劇的かつ建設的な大虐殺へとアクセルを踏み抜いていきます。
タイトルから分かる通り、本作は「悪役令嬢×スーパーロボット」という前代未聞のクロスオーバーに、名作『進撃の巨人』のオマージュまで混ぜ込んだ、ジャンルが迷子の超怪作です。しかも本作はX(Twitter)の企画もので、構想からの執筆時間はおそらく数時間程度であると考えられます。たぶん私がこの拙いレビューを書いてる時間よりもはるかに短いです。それでこの面白さ。もはや感嘆を通り越してホラーです。ズルすぎます。
この物語は、婚約破棄された時の対処法として、巨大ロボットによる大殺戮が有効であることを教えてくれる、現代人必読の恋愛指南書です。皆さんも一方的に婚約解消を告げられたら、まずは祖父の地下室を探してみてはいかがでしょうか。そして就寝時には、必ずナイトキャップを装着することをお忘れなく。