2話 解
「エボリューションスタイル…キュア」
「パァァァ」「何があったの?」
「ちょっとしたトラブルだよ…大した事はない」
「それなら良いんだけど…」
「俺のお母さんか?何かあったらすぐに言うよ」
「ハァ〜はいはい…じゃ…着いてきて」
「分かった」
…
「おー来たか」「来たぜ」
「はい静かに…5分前行動はしっかりとしろ…あと1.2秒遅れてたら遅刻だぞ…もう少し時間に余裕を持たせてから来い」
初っ端から説教…
「はい…俺はこのクラスの担任…エラウド・アリエスだ…エラウドでもアリエスでも好きな方で呼べ…呼び捨てしてようがあだ名を付けようが俺は気にしない…困るのは自分だからな良いな?…じゃあ出席を取ってく…シリウス」
「はい」「トストン…」「はい」「レギウス…」
「はい」「レミィーチィー」「はい!」「ルイ…」「はい」
「ユーク」「はい」
「出席確認はこれで最初で最後だ…今ので生徒全員覚えた…時間短縮をモットーに進めてくからな…ついて来れなかったら放課後残れ…先生は放課後まで教える気はないからな…なるべく放課後残るような事はするな…仕事が増える良いな?」
『はい!!』
「じゃあ入学式なし…授業をする」
「え!?」「なんだ?何か問題でもあるのか?時間短縮をモットーにと言った事を忘れたのか?」
「い…いえ…」「なら始める…魔力は知ってるな?当然の常識だが分かってなかったら残れ…魔力が多いと扱える魔法の幅が広がる…1つの魔法を完璧に仕上げるのも良し…複数の魔法を覚えて汎用性に優れるやり方も良し…全ては自分が決める事だ」
………
「はい…7時間目終了…早く帰れ」
長かった…えっと…50分授業だったから合計350…5〜6時間ぐらいあったぞ…
「どうした?早く帰れ」「初日から7時間も授業するんですか?」
「4日かけて覚える内容を1日…しかも7時間でまとめたんだ…時間短縮がモットー…これ大事」
「え?4日分のをですか?」
「おい…お前授業聞いてたのか?聞いてなかっただろ」
「いえ…聞いてました…あんなに分かりやすくて時間も短縮出来るだなんて…」
「褒めたところで魔法しか出ないぞ?」
「いえ…感想です」「そうか…早く帰れ」
「あ!はい…」「先生と何話したんだ?」
「今日の授業4日分の内容らしいぞ」
『よ…4日分!?』「だよなーそういう反応するよな…俺も同じだ」
「マジか…じゃあ俺らは1年じゃなくて半年ぐらいで卒業出来るのか?」
「あーそーいやココは1年で卒業だったな」
「パァァァ〜」「君がユークで合ってる?」
「誰だ…」「アタイは二告持カルア(ふたつもち)よ」
「変な名前」「それだけは言わない!」「で、なんだ美味そうな名前さん?」
「カルアね!フタツモチ…カルア!わかる?」
「ご近所トラブルだ…叫ぶな」
「それはごめんなさい…」「それで何の用だ?」
「今朝襲われていただろう?」「襲わ…あ!」
「襲われる?どうした?何かあったのか?」
「忠告をしに来た…7人の老人に気をつけて…それだけよ」
「7人の老人が?それがどうかしたのか?」
「奴らは大罪7星…200年前にここ…レテーコスプの支配者だった奴らよ」
「200年前!?そんな前から!?」
「ええ…奴らから逃げて…」「逃げてばかりじゃどうしようもないだろ…戦っちゃダメなのか?」
「ダメ…神ですら敵わなかった相手よ」
「神ですら?神………意味がわからない」
「アナタ達は神を知らないのね」
「は?まるで知ってるかのような言い方だが…」
「アタイは呪人(じゅと)…知り合いに神が居るんだ」
「呪人?」「呪われた人の事だ…レテーコスプの中心地にある"結呪坂(ゆいじゅざか)"だ」
「忘れたの?ユークが入院するハメになったのはあの坂よ」
「そう…アタイは結呪坂で呪われ不老不死になってしまった…ざっと300年ぐらいかな?」
「300年も…」「アタイはね…この呪いを解く為に行動しているのよ…」
「そうだったのか…」
「はっ!!」「どうs…」
「何か来る!!構えて!!」
「なにっ!?」
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