第16話:Bパート(Ⅵ)

 儀式により、混沌結晶は巨大ロボ。ミサイル魔神ロボの中枢、動力源となった。


 邪悪な巨大ロボットが起動、拘束が解かれ発進状態に。混沌魔神ロボの発進シーンはカッコいい。


 そのまま超空間転送により巨大ロボは戦場へ送り込まれた。

「あれは! 混沌魔神カオスマシン


 魔幇の巨大ロボット兵器『ミサイル魔神ロボ』が、爆心地に降り立った、大きな振動と土煙、所々装甲板が無く、未完成状態である事を明示している。


 ゲキメッツ様とお付きの筋肉戦闘員達は、いつの間にか専用の機動ポッドで、混沌魔神に搭乗している。戦闘開始。

「ぬぬ、反撃開始である」

「混沌魔神!」


 エヴォレッドの叫び。ミサイル魔神はわざとらしく岩を蹴り上げる。石礫がエヴォレンジャー達を襲った。エヴォレンジャーのピンチだ。

「うわーー!」


 形勢逆転、戦闘の様子をモニターで見つめていたプロフェッサーG。ぷるるんと爆乳を揺らし。指令。

神聖セイクリッドマシン、出撃!」


 秘密基地の格納庫から五体の神聖セイクリッドマシンが出撃する。出撃シーンはかなり気合いが入っている。神聖戦隊のメカニック達が慌ただしく作業している。


 各マシンの安全装置が外され、エンジン始動。各マシン、自動操縦で出撃。長く複雑、迷路のような助走路、滑走路を抜け。各マシン、秘密発進口から出撃する。


 火山、マグマ溢れる噴火口から飛行形態で飛び出す『セイクリッドキャプテンロボ』。


 清らかな湖から浮上、潜水艦形態。そのままふわりと上空へ舞い上がる『セイクリッドサブマリンロボ』。


 雷鳴り響く天空、岩石剥き出しの洞窟から飛び出してくる重戦車形態『セイクリッドタンクロボ』。


 微風が吹き、花咲き乱れる草原の中からから飛び出る高速戦闘機形態『セイクリッドジェットロボ』。


 ジャングル、密林をかき分け出撃するバギー形態『セイクリッドバギーロボ』。


 五体のセイクリッドマシンは空を飛び、そのまま超空間転送。戦場ステージに送られてくる。後方には海中から出撃した巨大輸送艇。

「行くぞ!」

「「「「オウ!」」」」


 各自小型機動ポッドに乗り込みそのまま機動ポッドごと、各セイクリッドマシンに収納されていく。機動ポッドが神聖セイクリッドマシンのコックピットを兼用している。


 各マシン変形、機動メカ形態からロボット形態へ変形する。五体の「神聖セイクリッドマシン」が混沌魔神ロボと対峙した。

「行くぞ! 混沌魔神!」


 各神聖マシンは20メートル級の戦闘ロボット、デザインは若干リアルロボ寄り、対する巨大ロボ混沌魔神は50メートル超の巨大ロボットだ。


 安全地帯? 巨大輸送艇から各セイクリッドマシンに携行武装が飛行転送されてくる。ビームライフルや、シールド。ミサイルポッドなど。各マシンが専用武装を装備する。


 武装完了。各神聖マシンと混沌魔神ロボとの激闘が始まった。

「ぬぬ、小癪な! 混沌カオスマシン! 出撃せよ」

「キキイ!」


 一部戦闘員達は戦闘用小型機動ポッドに搭乗、小型機動メカでセイクリッドマシンを攻撃する。


 一人乗りの小型機動ポッドに様々な武装を装備させた汎用万能機動兵器、俺達戦闘員が使用する戦闘機動兵器の一つだ。


 マイクロミサイル、バルカン、鬱陶しいハエみたいな攻撃。だが侮れない。セイクリッドマシンは小型機動ポッドの掃討に苦戦する。

「わたくし達に任せて」

「鬱陶しい!」


 エヴォブルーとエヴォピンクのマシンが戦闘員達の搭乗する小型機動ポッドを掃討する。

「セイクリッドフィンネル!」


 セイクリッドジェットロボの特殊兵装、複数の自律小型ビーム砲を散布、同時に複数の敵を狙い撃つビーム攻撃。

「セイクリッド魚雷!」


 セイクリッドサブマリンロボの兵装、大量の小型魚雷が小型機動ポッド掃討する。


 次々撃ち落とされる戦闘員達、戦闘メカに乗っていてもザコはザコだ。


 プロフェッサーGからの通信。

「分析によると敵の混沌魔神は未完成状態、能力を十二分に発揮できない。神聖セイクリッドブースターパックの使用を許可します」


 巨大輸送艇より射出される各ブースターパック。

了解ラジャー


 各、神聖(セイクリッドマシン)の本体より巨大な追加武装だ。各マシンが装着。神聖マシンは更に強力な武装が使用可能となった。

集中攻撃アタック!」


 追加武装により攻撃力を増した攻撃、不完全な混沌魔神ロボはヨレヨレ。

「ぬぬ、動かん! 破損箇所多数、操縦不能」


 各マシンの集中攻撃。未完成の混沌魔神ロボは本来の能力を発揮することが出来ない。集中攻撃を受け続けそのまま爆散。

「ぬぬぬぬぬ、脱出する!」


 ゲキメッツ様の小型機動ポッドが脱出する。今回の混沌作戦は失敗に終わった。

「帰投する!」

了解ラジャー


 セイクリッドマシンに搭乗している、エヴォレンジャー達も帰投。

「庶民……」


 エヴォピンクは必殺技とミサイルの爆発で吹き飛んだ地上を見つめ続けていた。




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