第2話〜見慣れた光景〜

今では見慣れた光景。

少し前までは見慣れぬ光景。


「コンニチハ」

「ワタシモ、イケモクロ、イクヨ」

「うん!いこいこ!」


そう言って彼らはダサイタマ民と遊びに行く。


彼らはクルンク人。

故郷を追われ、ニャホンに亡命をしてきた民族。

人当たりも良く、そして良く働く。

祖国に残った家族達を救う為に、遠い国ニャホンに来た民族。

最初は見慣れぬ光景に皆、驚きや拒絶を起こしたが、いつからか受け入れられ当たり前の光景となった。


「カワノチハ、スミヤスイネ!」

「ワレワレ二、ヨクシテクレル!」


クルンク人を受け入れ共生の道を歩む都市「カワノチ」


しかし、そのカワノチで火種が燻っているとは誰も知らない。


「ねーね!〇〇って知ってる?」

「ウーン…ニャホン語ワカラナイ…」

「えーっと…」

「クルンクゴ、オシエル」

「えっ?」

「クルンクゴデ、ハナシテ」

「えっと…私が?」


大きく頷くクルンク人。


「いやいや…ニャホンに来たのはそっち何だからニャホン語を覚えてくれない?」

「……」

何も言わず、静かな敵意の眼。


(何も間違ってないよね...?)

(なんで私がクルンク語を覚えないといけないの?)


相手は何も言わずに立ち去る。


この認識のズレが…段々と大きくなっていく。

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