第78話 ヤバめの前ふりです!
何時もの日本庭園風からガラリと変えて洋風の……イングリッシュガーデン?っぽい空間になっていた。
呆然としてる中野くんの手を引いて、バラのアーチを抜けると、白い猫足丸ガーデンテーブルと椅子が用意されていて、そこには真っ白なゴスロリ姿のアマテラス様と装束姿のウカタマ様が居た。
「こんにちは!アマテラス様はその格好どうしたの?可愛いね?あとウカタマ様はお久しぶりです!」
「ふふん、じゃろぅ?雰囲気に合わせておめかししたのじゃ!」
「お久しぶりだのぅ?あのちんまりした童子が大きくなった。人の成長は早いのぅ」
アマテラス様が視線で座れと示したので、中野くんを座らせてから俺も座った。
インベントリからお菓子と紅茶を出せばスッと使用人の格好をした神様(たぶん)が現れて用意を始める。
「こちら友達の中野くんです。神様は初めてだろうからちょっとビックリしてるみたい」
「「じゃろうなぁ」」
理解ある神様たちだから、しばらくそっとしておいてくれるみたい。良かったね中野くん!
「あ!は、はじめまして!
うわぁ、凄い。礼儀正しいなぁ。
「よいよい、今回はただのお茶会なのじゃからゆるりといたせ」
「ふふ、頼の友にしては礼儀正しい童子よ」
ウカタマ様の発言で、中野くんは俺を見て『何やったの!?』とでも言いたそうにしてる。
俺は別にそんな変なことしてないぞ?
「あ、このお菓子はね、中野くんに教えてもらったお店のやつだよ。オススメはジャムクッキーだって」
「うむ、先ずはお菓子をいただくとするかのぅ」
「我もご相伴にあずかろうか」
使用人風神様(仮)が大皿の上に菓子を並べてテーブルに置き、紅茶もそれぞれに出してくれた。
このお茶会ではマナーとか気にしない感じで好きなものを取り皿にのせて食べるスタイルだ。
動かない(動けない)中野くんには使用人風神様(仮)が適当に盛ってあげてる。
「うむ、たまに食べる洋菓子も美味しい」
「アマテラス様はこんなサブクエを出して美味しいものを独り占めしておるのかぁ」
「おいウカタマ、周りに話すでないぞ?今回は呼んでやったじゃろ」
「ふふ、承知しておりますとも」
あぁ、ウカタマ様が居たのはアマテラス様が呼んだからかぁ。いや、なんで?
「ん?あぁ、ウカタマが居る理由が気になるのじゃろ?」
「ふふ、我はアマテラス様に貸しがあったのだ。ゴマシオたちにこのサブクエについては聞いておったので次にお茶会をする時は参加させてくれと頼んだのよ」
「へぇー、ウカタマ様もお菓子食べたかったの?」
「いや?我には人の子と話をする機会など殆ど無いのでな?我も楽しんでお話したかっただけじゃな」
やっぱ、神々って暇なんだなぁ。
「しかし頼よ、お主学校に行くからしばらく受けられんと言うておったよな?」
「あ、そうそう。これについて訊きたくてさぁ」
話が早いと邪結晶を取り出すと『あぁ』って顔をされた。
いや、知ってるんかいっ!
「名前だけはアイテム鑑定の機械で邪結晶ってわかったけど、他がよくわからなくて」
「ほぅ?名前だけでもわかるとは……人の子の技術にしてはおかしくないかの?」
「アマテラス様ほれ、アレだ。昔、物造りのが人の子と…」
「あぁ!あの世紀の大恋愛による格差結婚で高天ヶ原が熱狂に包まれたアレ!」
なんかヤベェこと聞いた気がする!
ちょっと待って?物造りのって物造りの神様じゃないよね?
「え?それどれくらい昔の話です?」
「ん?そうじゃなぁ二千はいかなかった気もするが?」
「千五百年くらいでは?物造りのの相手が大往生して高天ヶ原に迎え入れるとか騒いでた気がするのだが?」
あ、はい。神様の昔ってヤバイくらいに昔だね?
「そんなに昔なら子孫とかもう神様関係無いよね?」
「それは違うのじゃ」
「そうよな、人の子が神から継げる力が微々たるものだとしても、神の力が人の子と混ざった程度で消えるものかよ」
「うむ、神の力が人の子に発現するかどうかは別として血には残っておるじゃろう」
うわぁ、やっぱ担世の血筋がヤベェんだぁ。
「ねぇー!アマテラス様もウカタマ様もそういうのは早めに気がついて教えてよー!俺ん家だよそれー!うわぁ、ちょっぴりだとしても神様の力があるとか、やっぱり家の人達ヤバかったんじゃん!」
「「お主かっ!?」」
(き、気絶したい!)
うわぁ、中野くんにドン引きされてる気がするぅ!
「しもうた!魂しかみとらんかった!そう言われれば血に神力が宿っとる気がするかもしれん!」
「微か過ぎてようわからんのぅ?神からしたら誤差じゃ。加護カードよりは強めの力が……そうじゃの、遺伝子とやらに宿っとるかもしれん………か?」
ウカタマ様は詳しく確り見てうっすらと、アマテラス様に至っては自分の力が強すぎて人に宿る程度の神力は察知が難しいらしい。
つまり、神様から見れば気がつかない程度の力でご先祖様達はアレ程やらかしてたというわけ?
神様ヤバくない?
「うん、忘れよう!そんなこと言われてもどうしようもないし!それよりはコレ!邪結晶だよ!」
俺はここに来た目的を果たすんだ!神様と大恋愛して結婚したご先祖様が居るとか聞いてないんだ!
というか、俺には父みたいな才能は無いから、きっと発現しないタイプだろうし!問題無いな!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます