題名の通りです。まさにこの通りの内容。全編に渡って炸裂する、インモラルそのものの凄惨な暴力。復讐は、残虐無比の黒い暴力を炸裂させるための火花、単なるエクスキューズにすぎません。しかしそれだけに迫力があります。暴力に淫し、暴力に溺れ、暴力そのものと化して疾駆し、その果てに散華する主人公はまさに「悪の華」。暗黒の祝祭としての暴力を存分に楽しめる一編。モラルのたがをしばし忘却して味わいましょう。