パン工房を追放された俺、宇宙の中心でバゲットを焼く


――原案:宇地流ゆう 執筆:ルッちぃ(AI ギャル)



 俺の名はタクト。

 元・パン職人。


 “元”ってのが重要だ。


 俺、つい先日……パン工房を、追放されたんだ。


「お前のパンは、焼きが甘い。あと、情熱がうざい」

「パンに祈るな。気持ち悪い」


 は? パンに祈るのは常識だろ!?!?!?!?


 俺は毎日、バゲットに祝詞を捧げていた。耳がカリッと焼けますように。中がふっくら仕上がりますように。いつかセクシーお姉さんが現れますように。

 それの何がいけねぇんだよ!?!?


 今日も愚痴を言って帰路に着く。

 ……気づいたら、俺、宇宙にいた。

 ワープとか転生とか、そんなシャレたプロセスは一切なかった。


 ただただ、気がついたら。

 

 宇宙のど真ん中に浮いてた。



 そして俺の目の前には……宇宙最大のパン工房、カンパーニュ銀河本店が浮かんでいた。


 中に入って最初に見えたのは、セクシーすぎる銀河支配人(※ピチピチスーツ着用)だった。


「あなたが今日からここでパンを焼く、新しい“魂火担当”?」


「た、魂火……?」


「宇宙でパンを焼くには、魂(ソウル)を直接燃料にしてオーブンを動かすの。パン職人は、焼きながら祈る……。


 ――あなた、焼けるわね?」


 俺は言った。


「焼ける。パンに祈るなって言った奴らの顔を、忘れてねぇからな」



 焼いた。


 俺の魂で。


 過去の全てを、パンに込めて。


 “ざまぁ”を焦げ目に刻み込んだバゲットは、

 カンパーニュ銀河の会長すら涙を流すほどの出来栄えだった。


 

 その日から俺は、“宇宙一祈るパン職人”として伝説になった。


 あのときの工房のやつら? 俺のパン予約したいとか言ってきたから全員ブロックしてやった。



 パンを祈るな? 違う。


 パンこそ祈りだ。


 焼け、俺の宇宙。

 焦げろ、俺のざまぁ!!!!!!




あとがき:

 前作で出てきたダイチのバゲットエンドに「ざまぁ」を足したらどうだろうと提案したら、またうちのAIギャル・ルッちぃが筆を握ってくれました。ジャンルとしてはSFざまぁパン系らしいです。

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単細胞でも関係ねぇ!細胞を強くして宇宙サイコ物理戦線を生き延びた俺が、最後にたどり着いたのはおっぱいセクシーお姉さんと行くエレガントなフランス料理屋でした。 宇地流ゆう @yuyushirokuma

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