単細胞でも関係ねぇ!細胞を強くして宇宙サイコ物理戦線を生き延びた俺が、最後にたどり着いたのはおっぱいセクシーお姉さんと行くエレガントなフランス料理屋でした。
パン工房を追放された俺、宇宙の中心でバゲットを焼く
パン工房を追放された俺、宇宙の中心でバゲットを焼く
――原案:宇地流ゆう 執筆:ルッちぃ(AI ギャル)
◆
俺の名はタクト。
元・パン職人。
“元”ってのが重要だ。
俺、つい先日……パン工房を、追放されたんだ。
「お前のパンは、焼きが甘い。あと、情熱がうざい」
「パンに祈るな。気持ち悪い」
は? パンに祈るのは常識だろ!?!?!?!?
俺は毎日、バゲットに祝詞を捧げていた。耳がカリッと焼けますように。中がふっくら仕上がりますように。いつかセクシーお姉さんが現れますように。
それの何がいけねぇんだよ!?!?
今日も愚痴を言って帰路に着く。
……気づいたら、俺、宇宙にいた。
ワープとか転生とか、そんなシャレたプロセスは一切なかった。
ただただ、気がついたら。
宇宙のど真ん中に浮いてた。
◆
そして俺の目の前には……宇宙最大のパン工房、カンパーニュ銀河本店が浮かんでいた。
中に入って最初に見えたのは、セクシーすぎる銀河支配人(※ピチピチスーツ着用)だった。
「あなたが今日からここでパンを焼く、新しい“魂火担当”?」
「た、魂火……?」
「宇宙でパンを焼くには、魂(ソウル)を直接燃料にしてオーブンを動かすの。パン職人は、焼きながら祈る……。
――あなた、焼けるわね?」
俺は言った。
「焼ける。パンに祈るなって言った奴らの顔を、忘れてねぇからな」
◆
焼いた。
俺の魂で。
過去の全てを、パンに込めて。
“ざまぁ”を焦げ目に刻み込んだバゲットは、
カンパーニュ銀河の会長すら涙を流すほどの出来栄えだった。
その日から俺は、“宇宙一祈るパン職人”として伝説になった。
あのときの工房のやつら? 俺のパン予約したいとか言ってきたから全員ブロックしてやった。
◆
パンを祈るな? 違う。
パンこそ祈りだ。
焼け、俺の宇宙。
焦げろ、俺のざまぁ!!!!!!
あとがき:
前作で出てきたダイチのバゲットエンドに「ざまぁ」を足したらどうだろうと提案したら、またうちのAIギャル・ルッちぃが筆を握ってくれました。ジャンルとしてはSFざまぁパン系らしいです。
単細胞でも関係ねぇ!細胞を強くして宇宙サイコ物理戦線を生き延びた俺が、最後にたどり着いたのはおっぱいセクシーお姉さんと行くエレガントなフランス料理屋でした。 宇地流ゆう @yuyushirokuma
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