設定資料です。つぎのおまけSSでラストです。
【愛乃響(あいの ゆら(ひびき)】
【イモータル・オーバーロード/ Le chasseur】
……だが響的には、迦允がいつの日かうっかり口にした「Le chasseur d'étoiles(ル・シャスール)」の呼び名が耳に心地良かったのでそっちで呼んで欲しいそうな。
【熾天似連星皇国「クリフォト」の 第3皇位継承者】
【イメージCV 榊原優希】
「ゆら」の時は美少女ボイスで、
「ひびき」の時少し低めなイケボのイメージでご想像ください。
「キョウ」くんの時は狂ってます(にこっ
そう。響ちゃんは一人っ子ではなく「バニシングツイン」で生まれたのだ!。
【年齢 1128歳】
【身長171cm】
【体重(受肉時)15kg〜57kg】
(生まれた時から魂だけの存在なので、魂のみなら0g。
受肉時の15kgは響好みに作った外殻と魂に接続する消化器官と呼吸器官の重さしかない。残りは食い溜めした血やお肉量で無限大に変動するが、愛乃の美意識的に「おでぶ」とかあり得ないので重力操作している。
食物は塵一つ残さず消化する為、排泄はしないのでその器官も無い。繁殖器官も無いが適宜作るので問題ない。
と言うか食人欲を抑える成分をシーシャで摂取しないのなら、呼吸器官も必要ないので10kgまで絞れるのだが、
「ママに貰ったからこれが良い♪(正確には迦允が響の母の「翠(みどり)」が「翠(スイ)」と名乗っていた男性体の頃に作ってやったのを、女性体になった時に摂取方法を口紅に変えた為に使わなくなったら、それはそれは迦允が実に残念かつ拗らせそうな表情をしていたのでなんか面倒くさくなり、お下がりと言うことにして息子に譲った)」
と、我儘を言った流れで呼吸器官だけはある。
【主星「テネブライ」の首都「パンデモニウム」生まれ】
「食人鬼」「吸血鬼(ノスフェラトゥ)」「吸性鬼」「淫魔」「魂喰い人(ソウルイーター」「喰星鬼」「侵略者」「不死者たちの王(イモータルズ・オーバーロード)」「全てを刈り取る者」…などなどなど様々な呼び名を纏めた名称を持つ、遠い昔から生あるものを喰らい尽くしなから星々を渡って来た、創造神と創世神からみれば突如現れた侵略者。
世間では喰星鬼はただ単に「人を喰らう」性質上、他の種族から恐れられているようだけれど、実際は喰べて族滅(ミナゴロシ)した種族の能力を全て自分のモノにしてしまうが為に、この血族の一極強大化を恐れた創世の神と他の種族からの懇願から一時的に「族滅」までは他の種族を喰らわなくなる代わりにこの星系の王に祀り上げられた。
他の種族から喰らい奪った能力は【封印】や【黙示録】という形で収蔵されており、そのまま【解封】したり各種組み合わせるなど自在に使役出来る。
魔貴族としては下位の子爵ながら「熾天似連星皇国 クリフォト」の最高軍事統括を任されている「戦の申し子」。
四天王魔貴族「市ヶ谷」家の当主である実父に実子である事を認めてもらえず虐待にあい、心まで殺されかけていた響を母「翠(みどり)」がなんとか外に出し、親友の「迦允」を響の守り役に着けて二度と市ヶ谷の当主の手が伸びない様にした。
主星「テネブライ」から離れた地で幼い響は伸び伸びとその能力を発揮し、力で軍部を掌握。クリフォトの支配圏が急激に広がったのも響の手腕です。
まあだいたい単騎駆けなんだが。
灰色の瞳に理知的なワイヤーグラスをかけ、ショートの黒髪はふわりサラサラストレート。黒シャツに黒のボトムを好んで「着る」。
「魂」に「纏う」。
「若き古代魔法教師」と言う設定で、遠い昔に生き別れた幼馴染の様子を見にこの星にやって来た。
腰に四角い革のウエストバックを下げている。
中は魔力で動くミニ保温庫になっており、数多の種族から採取した血液を試験管で保存している。
飲むと一時的に飲んだ種族の能力が使える。
ちょーっと小腹が空いた時にも飲んでしまうが、ミニ保温庫が「愛乃」家の保温庫とゲートで繋がっているので常に何らかは補充されている。テキトーに補充される為ラインナップは流動的。
胸に下げている聖銀の逆さ十字のロザリオは母「翠(みどり)」からの贈り物。
ちなみにロザリオは仕込みナイフになっており、生命は魂魄のみで実体を持たない「愛乃」の血族が自決に使えるたった一つの法剣。
弱点を晒しているのはどうかと思われるけれど、「カッコいいから!」「盗れるもんなら響から盗って殺ってみたら?」という、強者特有のムーブです。
ちなみに「これ」もまた迦允が翠に贈った物だが……。
うーん、まあ大事にしてくれていたら良いよね!!。してんのかな?。
そんなロザリオ普に、響なりに大切にしてるつもりなのが手持ちのシーシャ。
そのアンティークな装飾が施された聖銀のシーシャのカートリッジには神代から櫻井の血族の当主しか作れない「食欲を落ち着ける」成分が含まれた特製のリキッドが詰められている。
ちなみに食欲抑制については「翠」は口紅型で。皇帝の「麗」はロリポップキャンディータイプで接種している模様。
一人称は「ゆら」。
正式な場では「吾」。
性格は無邪気。天真爛漫。
「翠」が望むように、自分が作り上げたこの「顔」が大大大好き。
コレを傷つけた相手はよほど響の機嫌が良い時以外、相手は死ぬ。
「月紫釉」こと「天使嵩逝」とは幼馴染だったけど…。色々ありました。まあ簡潔に言うと、子時代の、あまり思慮が発達していない幼さでうっかり高逝の両親と兄弟をサクッと殺してしまったので、嵩逝にかーなり恨まれてる。
もっか関係回復を模索中だけど…まあ簡単にはいかんですな。むつかしーね。
ちなみこの国の皇帝の継承順が「愛乃」「天使」「聖良」の皇家三家による順番の持ち回りなだけで、直接的な武力&圧倒的な暴力量なら「愛乃」が一番だよ。なんたってこの世界を2神からぶんどった神祖の血筋なんだもん!。
そんな感じて響はゆるりゆるりとわがままに存在(生き)ているのだ!。
【櫻井海流(さくらいカイル)】
【錬石術師である阿頼耶人の父と覚者のハーフ→魔人族に魔触転生した「錬石術師(ストーリーテラー」)】
【イメージCV: 千葉翔也】
【182cm 75kg】
この世界で生物も無機物でも、崩壊する時に最期に残される石の様な魂の遺骸「プシュケ」から自身が望む物を自由に創り上げる能力を持つ。
想像力の高さが能力の高さになるので、たとえ当主の血族でも高能力を持たない者も居る、お家騒動の絶えない血族。
お家騒動の結果、負けた当主の血族は熾天似連星帝国の外から割と最近に創造神の世界にあった「リル・ダヴァル星」から亡命して来たよ。
けど負けたままでは居られなかった前当主の願いを受けた幼い響が次代当主候補だった海流の父「迦允」を従えてリル・ダヴァル星へ赴き、当主を名乗っていた海音の弟「亜鈴(アベル)」を喰らったのを皮切りとして「迦允」に従う者以外全て喰らわれてお家騒動は終息、「リル・ダヴァル星」は帝国に併合されて櫻井家の血族は晴れて平和に過ごせるようになりました!。
海流はなんも知らんけどな。
迦允は家では仕事の話をしない派だったし、なにより家の不始末を口外するものではないと考えていたからだよ。
「乃蒼(ノア)」と言う名の優秀な弟が居るよ。血族は乃蒼を次代の当主に推す者が多いけど、迦允が過去の家の不始末を鑑みて「当主は長男の海流が継ぐ」スタンスを崩さないのでまた血族の内部が殺伐とし始めている模様。
海流は迦允の期待に応えられる気がしなくて重圧に押しつぶされそうで、気を紛らわせる為に仲間と悪ぶっていたんだね。
響に恋してから海流は変わっていけるのかな?。
魔貴人としての家の地位は初めから「伯爵」と最近異世界から出奔して来た割に高めの爵位をいただいていたのに、あっという間に「四天王」に列せられるようになった「公爵」。
皇国の臣下に下る前から「愛乃」家の血族の食欲を抑える物質を創造するなど、帝国に貢献してきたかららしい。
愛乃の血族の命を断てる聖銀を一生に一度だけ創り上げる事が出来る事も関係あるかも知れない。
海流は響の興味を惹きたい一心で、勢いでうっかり聖銀の「アーカーシャの剣」なんてアーティファクトを創り上げてしてしもうたが。
…まあ、後でなんか他のものに加工したら、ヨシ!。
褐色の肌に茶髪は特に日焼けしたわけではなく櫻井家の血族の遺伝子の妙技。緋色に変化した瞳も錬石術師の力を宿す証。
東雲春日(しののめかすが
【召喚士】
【イメージCV 浅利遼太】
海流のSP兼親友
爵位は侯爵
夏日の兄
東雲夏日(しののめなつひ
【テイマー】
【イメージCV 入江玲於奈】
海流のSP兼親友
爵位は侯爵
春日の弟
東雲秋夜(しののめあきよ
東雲冬夜(しののめとうや
という妹たちがいる。
櫻井迦允(さくらいかいん
【錬石術師(ストーリーテラー)】
【イメージCV 笠間淳】
創造神が創った世界にあった「錬石術師国家 リル・ダヴァル」星から幼い頃に父と共にはざまの世界の「熾天似連星皇国 クリフォト」に亡命してきた元王子。
現在は錬石術師を取りまとめる頭目の役目をこなしながら皇国の宰相も務めている。
有能ゆえに苦労人で、皇国の皇子を引き取って育てたり護役や様々な不幸な身の上の子供たちの後見人になったりと、いつも忙しくしている。
ぽっちゃりした体躯だがそれは女避けの見せかけにしか過ぎず、希望の体型には自身創作のダイエット薬で秒で戻せる。
売ってくれ?多分すんごい売れる。
芝蘭を愛しているが、幼馴染の翠(スイ)に対しての想いは蓋はしても消えてはいない。
本当は翠(スイ)じゃなくて翠(みどり)に対しての想いなんだけど、愛乃がバニシングツインで生まれるだなんて知らないものだから「私はマイノリティではないのだが……」と苦悶しても仕方ないね。
櫻井芝蘭(さくらいしらん
【覚者(アカシックレコーダー)】
【イメージCV 南 央美】
海流の母。我が子海流を錬石術師にする為なら兄「神葉」にも楯突ける、兄を凌ぐ異能を持つ。
海流が錬石術師になった後も邪魔をする神葉の前に割と立ちはだかりがち。
夫の迦允とは幼稚舎で出会った時に一目惚れした。
が同等に愛乃の皇子「翠(スイ)」の推しにもなり、迦允と翠が仲良しな姿を見るのが密かな楽しみであった。
腐女子であり貴腐人。腐死鳥。
愛乃麗(あいのレイ)
【イモータルズ・オーバーロード】
【熾天似連星皇国 クリフォトの 皇帝】
愛乃の第1皇女、麗(うらら)姫の魂の双子、バニシングツインで生まれたが聖良神葉の策略で翠同様麗に力を吸収させられず弱体化させられて、不完全な形で麗姫の中に内包されていた。
第1皇位継承者「翠(スイ)」のスペアとして育てられた。
麗(うらら)はメイドの真里亞(嵩逝の母)の容姿を気に入り、それに似せて顔を作った。
麗(レイ)は麗(うらら)の心の中にも発現すらしていなかったが、第1皇子の翠(スイ)さえ普通のバニシングツインで生まれていたらばそのまま放置されて弟の麗(レイ)に力を渡す事なく、許嫁の「天使死忌」と結ばれていたはずだった。
しかし神葉は容赦なく愛乃の親族に
『翠(スイ)も不完全なバニシングツインだ。皇国民は完全な愛乃を求めている。『麗(うらら)を殺して内包されている麗(レイ)に異能を譲渡させたい』
と考える『未来』選ばせ』迫らせ、「麗(うらら)」も皇国の為ならばと言う考えを持つように誘導され、麗は麗(うらら)付きのメイドの真里亞に手伝ってもらい自死させられた。
無事に麗(レイ)に力が移譲出来たのは救いだったのか救いではなかったのか……。
愛乃翠(あいのすい)
【イモータルズ・オーバーロード】
【イメージCV 斉藤壮馬】
【熾天似連星皇国 クリフォトの、前の第1皇位継承者】
愛乃はバニシングツインで生まれるのが定型だが、この翠(スイ)は妹の翠(みどり)と肉体を分かち合う不完全な形で生まれた。
本来なら内包されていたはずの翠(みどり)と意識を共有していたのだ。
意識こそ共有していたが異能も翠(スイ)1人分しななかった。
だがそれでも他の傍流の愛乃を凌駕すり異能を持っていたのでそのまま第1皇位継承者として皇国を継ぐはずだった。
櫻井迦允を学友とし、市ヶ谷の姫「紗奈」姫を心から愛して生きてきた。
しかし聖良神葉の陰謀で彼に唆された愛乃の親族の命令で「自死し、翠(みどり)」に異能を譲渡するか、翠(みどり)を完全に取り込む事』を強要された上、同時期に姉姫「麗(うらら)姫」も自死させられた事を知った翠(スイ)は翠(みどり)を守る『未来』に誘導され、紗奈姫と共に皇国から逃げ出した。
しかし麗(うらら)姫の死の理由を知りたがった天使死忌に阻まれ、狂っていた死忌に紗奈姫を殺され、茫然自失していたところを死忌に襲われて死亡。
残念ながら異能は翠(みどり)には受け継がれなかったが、紗奈姫が孕っていた子は翠(みどり)が引き受けだ。
世間的には愛乃がバニシングツインで2人分の異能を所持してある事は秘匿されている為(聖良にのみ知られてはいる)、表向きには健康上の理由で皇位継承権は麗(レイ)に譲った事になっている。
響は翠(スイ)と紗奈の子である。
市ヶ谷翠(いちがやみどり)
【イモータルズ・オーバーロード】
【イメージCV 石川由依】
愛乃の本家筋の血族が自身を含めて3人しかいない為、皇籍は残している。現在は第5皇位継承者
兄にの翠(スイ)とはバニシングツインで生まれた双子で、本来ならば内包され表には出ないはずだったが、祖先が神葉の欲望のまま近親交配「させられた」結果、歪んでしまったのか小さな頃から兄と意識を共有していた。
だからこそ翠(スイ)が迦允に見せた悪夢の内容を知っていたし、兄と替わって迦允や芝蘭たちと遊んだりした記憶を持っている。
だが、愛乃がバニシングツインで生まれ、その為に2人分の異能を所持している事は愛乃以外には知られてはならない事柄だったし、
紗奈姫を愛する兄の手前、迦允の事を好ましく思っていた事は秘密にしていた。
それ以上に、自身が表に出られる所為か異能が翠(スイ)の分しか無いのが申し訳ないと思って生きてきた。
紗奈姫が殺され、翠(スイ)が死に、翠(みどり)は不可抗力で表に出てしまった。
絶望の中、血の海に横たわる紗奈姫の腹の中に命がまだ生きているのを感じた翠(みどり)は翠(スイ)になり変わり、2人の子を代わりに産み育てる事を決意し、子を腹におさめた。
愛乃が不定形の、魂だけの存在て生まれて来る魔神だったから出来た力技である。
しかしその場合、子は紗奈の異能を受け継いでいなければならない。
翆(みどり)は迦允の事は好きだ。
だから少しだけ、けれど真剣に迦允と付き合ってもみた。
しかし翠(みどり)が響を産み落とすには市ヶ谷の力を響も発現できるようにしなければならない。
だが、市ヶ谷を何の理由も無く族滅するまで喰い尽くすわけにはいかない。
困り果てていると幸いにして市ヶ谷の方から、紗奈の死を悲嘆したあまり女体化した翠(みどり)を見そめた市ヶ谷唯人から「貰い受けたい」と打診があった為、翠(みどり)は心を閉じて迦允と別れ、市ヶ谷に嫁いだ。
幸い……だったのか、神葉の策謀か。
聖良神璽(せいらしんじ)
【覚者】
平凡かつ臆病者の、長い間あぐらをかいて座っていたせいで第1皇位継承権を掠め取られた凡庸な皇子。
父「神葉」の傀儡にして、生贄
聖良神葉(せいらじよう)
【覚者】
先代皇帝「聖良神月(かづき)」の子
神璽の父
諸悪の元凶
聖良が皇帝に就いても異能のせいで寿命が短く治世が短くなりがちなのが不満で他の兄弟姉妹や子たちも巧みに操り、自身は寿命を削らずに他の皇家の2家がいがみ合い、破滅する『未来』を作ろうと画策してきた。
『過去』を書き換えさせ愛乃や天使に近親交配を自然に見せかけて強制させ、歪んだ子を生ませて徐々に弱体化を。そのおかげで愛乃の本家筋は3神まで減った。
そして止めに、天使の皇子が愛乃の姫を愛するように仕向け、しかし叶えさせずに狂う「未来」を選ばせ、破滅させた。
息子の神璽も自死させて自分が皇帝につく事が最終目標。
「します・させます・させません」を体現する者。
でもそれが海流の邪魔になるなら実妹の芝蘭が神葉の前に立ちはだかりますw。母は強いのぜ。
【月紫釉(ユッ ジーヤゥ)/天使嵩逝(あまつかたかゆき)】
【神羅族とハイエルフとのハーフ(だが、「天使」の異能は嫌いなので唯のエルフの亜人だと言い張っている】
【熾天似連星皇国 第1皇位継承者】
【響ちゃんからの愛称は皇国語読みの「しゆ」から取って「しゅーくん♪」】
紫釉「……殺你」殺すぞ(怒
【イメージCV:水島大宙】
【基本、無口無表情(単に眠いだけ】
1123歳
179cm 67kg
【反魂人形使い(カルナックマスター) LV.30】
(LV.20あたりから遺骨が有れば蘇生が出来る。100でいついかなる場所で亡くなった生き物も、よすがに頼らずとも蘇生出来るようになる。転生していても無理矢理にね)
「天使」は冥界の神のお手作りの血族。
元々は死者を一時的に甦らせて操る能力を持ったシャーマンの血族だったが高じて、対する物や者の理(ことわり)を読み解いて意のままに操ったり、長けた長者は冥界からいついかなる時に死した魂でも完全に現界へ引き戻して復活させるまでに異能を進化させた血族だよ。
嵩逝の血筋としては熾天似連星皇国の大公爵魔貴族「三鬼神」のうち第2皇家「天使」家の直系を父に持つ現第1皇位継承者。
現皇国序列は皇帝「愛乃麗(レイ)」に次ぐ第2位。
だけど彼はその地位に興味は無さそう。
輝く銀の髪に紫色の瞳と、額には「天使」家の継嗣のみに遺伝する、朝から昼、夜にかけてややピンクがかった薄紫色をベースに鮮やかに桃色から紫色にそして青色と3色に色が変わり、月型の瞳孔も感情によって丸くなったり三日月になったりすると言う「トリニティムーン」と言う神秘的な第3の瞳を持つ、ハーフハイエルフ。
ただ、いつも病んだような死んだ瞳をしていて、目の下の深いクマは消えた事がないダウナー系。襟足長めのロングウルフカット。と言うか自分でテキトーに切った。
「天使」の継嗣の血を引いている証として額に第3の目が有り、紫釉的にはそれが嫌なのと、ついでにハイエルフ特有の長い耳は自慢だけど好色男やエルフ狩りを呼んでしまうのは困るので、長耳族用の耳が収納出来るポケットが付いているヘッドバンドタイプのイヤーマフキャップに耳を入れ込んで隠しているから、他の生徒は紫釉が第1皇位継承者だとは知らないみたい。
母は高度な神位魔法素材としても、その姿の美しさや夜の具合の良さからも男女共に最高級の性奴隷としても珍重され全宇宙で狩りつくされた末に、皇国の慈悲によって絶滅危惧種として保護されていた純血のハイエルフの血族の1人だったよ。
彼女に悪意を持った者の手が伸びないように、その時の第1皇位継承権を持っていた「愛乃」家の姫「麗(うらら)」姫の専属メイドとして、庭師で夫のエルフとささやかに穏やかな日々を過ごしていたみたい。
けど麗姫が謎の自死を遂げた場に居合わせてしまった所為で、麗姫の婚約者だった「天使死忌(あまつかシキ)」に捕縛され、姫の死の理由を知りたい思いが拗れて遂に発狂した死忌に苛烈な拷問を受けたけど、彼女は決して理由を口にすることは無かったよ。
その後、狂いに堕ちた死忌は麗姫の弟「麗(レイ)」を恨んで殺害しようとしたんだけど麗の弟「翠(スイ)」が身を挺して庇い殺害は失敗。翠は重体に。
その罪で死忌は「天使」の血族に拘束されて「天使」の屋敷の地下深くの牢獄に幽閉されたよ。おかげでようやく死忌に監禁されていたハイエルフの彼女は解放されたけど、監禁されていた時に死忌に暴行されていたのか数年後、嵩逝を産み落としたんだ(数年は、亜人の懐妊期間としては妥当な年数)。
麗姫と彼女、瓜二つなくらい似てたんだよね。実は。いや麗姫も美しい物好きの愛乃だから麗姫の方が彼女の姿を気に入って寄せてたのかも。死忌も狂ってたし、勘違いもしてしまうよね。暴行の……理由にはならないか。
死忌譲りの白銀の髪と額に「トリニティムーン」を持つ「天使」の嵩逝を、彼女は嫌がらずに、エルフの夫も嵩逝を受け入れた。
「天使」は…その当時はまさか死忌の気狂いが治らず同族殺しまでやらかし始めるとは思っていなかったし、亜人の血が混じった継嗣なんぞ断固拒否だったから夫婦は嵩逝を抱いて愛乃の職を辞すと、平凡なエルフに身をやつして帝国のエルフ保護星に移り住み嵩逝を愛しんで育てたよ。
それも束の間の100年後、帝国の保護の隙をついた魔貴族のエルフ狩り……を捕縛する為に響が指揮した作戦に巻き込まれ、一家は嵩逝を残して族滅。
嵩逝は「天使」の能力が無意識に発動したお陰であの死者累々の星で生き延びてしまったんだね。可哀想に。
孤児になった嵩逝はエルフ狩りの混乱を平定した軍を率いていた魔貴族「櫻井迦允」の保護を受け櫻井家の領星のひとつに招かれて移住し、一時は響とも交流があったけど、響の正体を知った嵩逝は絶望したよ。
だって両親を間接的でも殺した奴だったんだから。
そして自分が「天使」の血を引いている事も嫌になって、自分で第3の目を抉り出したよ。そして大量の血を失ってフラフラになりながら屋敷を飛び出した所を奴隷商に拐かされて主星から出奔。
捜索されたけど見つけられず。
そのあと、脱獄した死忌が「天使」の血族を次々に惨殺する事件を起こして、「天使」の直系の血筋が途絶えてしまう事態になってようやく慌てだした「天使」達も血眼で嵩逝を探したものの、すでに幾度もの星間転移を経て迫間の世界の外の宇宙の果ての星まで連れ去られていた嵩逝は、発見される事なく完全に行方不明になってしまうよ。
櫻井のマナネットワークはまだまだ普及中で、その当時は完璧な監視体制を築けていなかったんだね。
行方不明の当初はずっと心を閉ざして何をされても無反応だったのをいいことに高級男娼として売り飛ばされちゃってた。
一人称は「……オレ」。(書き忘れてた、すまん
とはいえそもそも口を開かないのだけど。皇国なんか大嫌いだから皇国語は話したくないし。代わりに娼婦として長く過ごした西の言語を話す。でも、話したい相手も居ないからしゃべらない。靴屋の夫婦には懐いたのかポツポツと単語でだけならしゃべる。
……生来しゃべるのが苦手なのかも知れないな?。
そのあとの文章は不明瞭で跡切れている……。
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