少女の美しく澄んだ『恋』は、歳の差を越えて彼を『愛』へと目覚めさせる。

地の文がとても丁寧で情景が浮かべやすいのがとても好印象でした。

主人公の理性と感情の狭間で揺れ動く様子は、思わず手に汗を握り、「これ…自分だったらどう判断するだろう…」と真剣に考えているうちにすっかり感情移入してしまいました。

彼女の青空の様に澄んだ恋心は、曇る事を知らず、迷い苦しむ彼の理性を押し流し、やがて愛へと昇華させる。

願わくばもう少しこの先の二人の歩みを知りたい…と思わせる絶妙なエピローグ。

彼女の満面の笑みが浮かぶ様に美しく余韻をのこして物語を終えてくれます。

皆様、是非ご覧ください。