また戻ってきた
ダンジョンからリネフォーゼ領へと向かう。その間皆疲れはて寝てしまっていた。一番ぐっすりそして早く寝ていたのは慎一郎で、みんなその光景を微笑ましく見ていた。そしてみんなで慎一郎についての話になった。
「いやはや、テレン様がこんなにも成長されて師匠は感激です」
「いや待って師匠は私なんだけど?!」
アカリがセバスチャンにそう怒る。
「いや私行くときは頼りなくてダメかなって思ってて、でもやっぱりダメで、だけど覚悟を決めたあの目を見てすごいなぁって思っちゃいました!」
「何その乙女みたいな感情。私の弟子は私が認めた人しかあげないから」
そうアカリは慎一郎の姉でもないのにそう語り始めた。
「いや、そんな思わないですよ、テレンさんは尊敬してるだけで、好きってわけじゃないですから。まぁもしかしたらあるかも...いやないか!」
そうキアが言う。そして逆のアキもキアは渡さないと色々ほざいていた。慎一郎の話題の会話は続くが皆ダンジョンの疲労が回り40分もしたら、馬車は静寂に包まれた
リネフォーゼ家の家に着き、皆んなに見送られ自分の家まで歩いていた。その際ダンジョンであったことを再度考え自分の情けなさや雑魚っぷりが滲み出ているのを感じ、恥ずかしくなったり悲しんだり悔やんだりして感情豊かな帰路になり、家に着く。家に帰ってきたのは2日ぶり。いつも自分の背丈よりデカく少し古びた木のドアを開ける。
「ただいま」
「え、テレなの?」
「うん」
そう慎一郎は返事をし、母のリーサはハグをしてこの二日間どれだけ心配していたのかを説明し、説教をした。カイは今回のことは話していないが、慎一郎の見た目を見て冒険者の勘と言うもので察し、自分も昔はそのような時期や大変な時があった、と語り始める。久しぶりに帰ってきて両親の温もりを感じ幸せな気分に酔っていた慎一郎にすごい話題が降りかかってきた。
「ねぇ、テレあなたお兄ちゃんになるのよ」
「は?」
リーサが説明をする。この二日間慎一郎のことが心配すぎた2人がこの不安をどうしようと考えて結果がやることやるやつだった。そしてこの世界はそれを避けるものが存在しなく慎一郎の前世よりかはいっぱい子供が産まれるのである。そしてカイが何か言い始める。
「いやぁ、マジで作る気無かったんだけど、思いの他盛り上がちゃって...」
(それ今の俺の年齢で言うことか?こいつ昔から思ってたけど教育熱心なのはいいけど、教育は下手だな)
と矛盾ぎみたことを思う。慎一郎は色々な感情を混ざっていた。ダンジョンでの自分の情けなさや、やっと生きて帰ってきたという安心感、そして第二子ができたと言う驚き、戻ってきた日常がどんどん濃くなってきている慎一郎であった。
数年後慎一郎もと言いテレンは14歳になっていた。この年齢でいうと、中学2、3年生だろうか?だが14+36歳と言う精神年齢なので中学生など元も子もない。ニート異世界転生歴50年だ、かなりのベテラン?である。
(なんかバカにされてる気がする...)
慎一郎の身長も伸び今や170cm程まで伸びている。だがこの世界の男子の平均身長は177cmであともう少しで平均に届くのだ。そして年齢を重ねるにつれやはり似てきている。前世の弟に、なのでできるだけ自分の顔は見ないように鏡など反射するものは避けて今まで生きていた。
(俺料理上手!)
慎一郎は誰よりも早く朝を起きみんなの料理を作っていた。いつも朝が遅いリーサと脳筋バカなカイ。そして妹のスズ、まだ2歳で言葉を話せないと思っていたら、なんか結構話せている。すごい。顔は母親譲りで美人の片鱗が小さい頃から見えてきているし、2歳の妹はカイやリーサよりもちゃんとしている。なぜなら、
「にぃに」
「どうしたんですか?スーさん」
起きる順番が毎日二番目で朝ごはんの準備を手伝ってくれるからだ。だか慎一郎は2歳から言葉を色々発していたが、スズほどまでではないので慎一郎は敬意をもってスーさんとさん付けし、敬語を使っている。中身は50歳である...キモい。
(いやだからバカにすんな)
そしてその後カイが起きて一旦3人で朝食を済ませる。食べている最中にリーサが起きてくることもあるが、今日は起きてこなかったので慎一郎は朝食を済ませ、リーサを起こしに行く。その後は前と変わらない、アカリとセバスチャンが稽古をいつものようにつけている。だが少し変わった点と言えば、
「今日もよろしくお願いします!」
「うん、よろしく〜」
アキとキアが稽古をときどき参加をしにきていたのだ。アキ、キア達はダンジョンの件でより一層自分達を高めようと思いいっぱい訓練に取り組んで、リネフォーゼの騎士はセバスチャンを抜いてこの兄弟では敵なしと言う感じに成長していた。慎一郎やアカリも成長していったが、慎一郎の成長スピードがおかしい。アカリと慎一郎のスタート地点は天と地のほどの差があったのにも関わらず、今現在では慎一郎の方が強いのだ、女性と男性と言う性別の違いや運でどんどん慎一郎は強くなっていた。やはりあのスキルが関係している。だがまだまだセバスチャンには一本も取られていない。そして慎一郎とアカリの強さの差などアカリは認めていなかった。
「今日も勝負よテレ!」
「えぇぇ」
前よりも少し変わった日常がすごく心地良く、満足している慎一郎であった。
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