ボス
順調に進めていき4階最後の扉が現れる。
小さめのダンジョンでは合計階数の半分の階層にフロアボスがいる。大きめのダンジョンでは定期的にフロアボスがいたりする。
「ついにフロアボスね、これを倒したら折り返しと言ったところかしら」
「はい!皆さん気を引き締めて行きましょう!」
そう言い扉を開ける。するとそこには一体のゴブリンがいた。そして慎一郎は絶句した。あの時見たゴブリンだと確信し、一瞬立ちすくみ勇気を無くしてしまったが、前よりも強い自分と強い仲間がいると思い出し、突き進むことにした。
(もう前の弱い俺じゃない)
そして、戦闘が始まる。アカリが先に前へ出ようとしたがもうゴブリンはもう前へいないと思ったら慎一郎の前に一瞬で来て攻撃をする。それをとっさにに防ぎ後ろへ下がる。
「なんて速さなの」
アカリが驚く。慎一郎がギリギリ目で追えるようにはなっており、以前は何一つわからな状況が今や少しは対応ができている状態である。だが速すぎて守りに徹するのみで攻撃もままならない状況である。
「クソ、どうすれば」
慎一郎は考える。そして前世のことを思い出し、怪我承知でその技をかけてみることにした。
「おい!アキ強化魔法は使えるか?」
「はい、使えます」
「キアの方が使えるのか。頼む、目だけを強化とかできるか?」
「ええ、できます!やりますよ!」
そしてキアが強化魔法をかける。慎一郎は先程より断然相手の動きが見えるようになり、そして、慎一郎は避ける。どして脇に手を入れる。その時ゴブリンはすかさず慎一郎を攻撃しようと心臓目掛けて攻撃を仕掛けるが、アカリが奇跡的に間を挟むように弾く。そして、慎一郎がゴブリンの右足に自分の足をかけ、簡単に転ばせる。
「今だアキ!」
慎一郎はすかさず逃げ、ゴブリンは苦し紛れに慎一郎に攻撃をしたが当たらず、アキは魔法を放つ。ゴブリンは立ち上がろうとしたが、間に合わず魔法を受けて、倒れた。
「やった〜!ナイスだわテレ。あとすごいわね!さっきの技見たことないわ!どういうものなの?」
「セバスチャンに教えてもらったんだ!あはは」
(前世で少し中ニの病に犯されていた時、隠れて自分はいつか魔王と戦うんだって思って動画みて色んな技見て練習してたけど、最終的に30分で断念して諦めたやつやけど、成功して良かった〜)
「テレンさん、血が!」
慎一郎のお腹から大量に出てきた。さっきのゴブリンの攻撃がギリギリお腹をかすめていたのだ。それに気づいた慎一郎は気絶してしまった。起きた時にはさっき戦った場所に寝ていた。
「あれ?お腹は?」
「大丈夫です。私が治療しました!」
「そうか、ありがとう、キア」
そう言い頭を撫でならがら言い、キアは照れるようにその手を受け入れ、アキも羨ましそうに見つめて、自分だって頑張ったんだぞ!とでも言うような目を向けていたので、同様に慎一郎はアキにも頭を撫でた。
「私は?」
アカリも少し照れくさそうに言う。
「アカリさん?!」
そう戸惑ながらも、いつでもボコボコにしそうな目線でこちらを見てきたので、慎一郎は高速で三人の頭をナデナデしてあげた。そうしてナデナデタイムが終わり話し合い始める。
「あのモンスターレベルが違いすぎる気がするんですけど?」
「ええ、私もそう思う。フロアボスは途中で出てきたモンスターより少し強いくらいで、私は苦戦はしないだろうと思ってたのにギリギリだったわ」
「無理に、ダンジョン攻略しなくていいんじゃない?」
そう慎一郎は口を挟む。他の3人は絶対ダメと慎一郎が言ったことを否定し、説明し始めた。ダンジョンブレイクを起こしてはいけない理由。ダンジョンブレイクはダンジョンの難易度で決まるものではなく、全て一定の強さでダンジョンブレイクが発生する。そのモンスターはすごく弱いものから強いものまでが出てくる。
「でもおかしくないか?難易度が違うのにダンジョンブレイクは同じなんて?」
「私もそう思うわ。でもその理由はまだ判明をしていないの」
そう言われ納得した慎一郎。ところが足音がし、拍手すると音が聞こえる。
「パチパチ」
慎一郎達は後ろから聞こえてきた音に警戒をする。
「すごいね!君たち。絶対君たちには倒せないと思ってたゴブリンだと思ってたけど、1人すごい子いるね」
「誰なの?そこの男の人」
「ひどいな、僕は女だよ、まぁ顔隠してたらわかんないか」
そこに立っていたのは仮面で顔を隠し、体は黒のローブで包み隠し、身長190cmはある巨大な体、そして声が低く成人しきった男の声をしていた。
「なわけない!嘘はやめろ」
「あ、ごめん、設定間違えてた」
急に謎の人物の身長が縮まり156cmくらいになった。
「これでどう?」
謎の人物がそう言い、慎一郎一行は驚愕する。なぜならこの世界には見た目を変えられると言う魔法はないのだ。
「これは失礼。私の名前はカオル。どんなことを生業にしているか、どんな人物なのか答えられない」
そのことを言い、さらに慎一郎達は警戒し始める。カオルは警戒しないで、と言うが一切警戒を緩めない。
「はぁ、まぁいいや。このダンジョンはまぁ私がクリアしたよ。そしてダンジョンコアも壊したら、だからもう時期ダンジョンが崩れ始める」
慎一郎達はまた再度驚いた。
「まぁ、あのゴブリンを倒せるならこのダンジョンをフツーに攻略できただろうけど、私、
欲しいものあったし」
そしてダンジョンが揺れ始め、ダンジョンが崩れて始める。
「やばい。このままだとみんなぺシャンコになっちゃう!
アカリや慎一郎など、皆んな慌てふてむいていた状況で、
「ゴブリンを倒した記念に助けてあげるね!」
とカオルが言い、詠唱を始める。そして崩れ、皆潰れる瞬間カオルが魔法を発動させる。すると一瞬でダンジョン前に転移し、カオルの姿はもうなかった。
「転移!?この魔法はこの世界で探して1人だけ使えた魔法なのにどうしてあの人が使える?!そしてその魔法使いはもう数十年前に死んだはず。それに容姿や声を変える魔法だなんて…」
そうアキは考え込むが、
「まぁそんな細かいとこは気にしなくていいのよ。生きて帰れたってことを祝いまょ!」
アカリがそう言い、アキは少し気になるがこのことは一旦忘れ、ダンジョンを一応攻略したとキアと一緒の喜んだ。一方、慎一郎はじっとダンジョンがあったところを見つめていた。
「どうしたの、テレ?」
「いや未だにダンジョンとゴブリンを倒せたのが実感できなくて…」
「何言ってんのよ!私たちがダンジョンを攻略したのよ!もっと喜びなさい!」
30分後、リネフォーゼ家の家へ戻ろうと夜道を歩いていたところ、馬車でセバスチャンが向かってきた。
「おーい。皆さん無事ですか?」
慎一郎はグッドサインを出し、馬車に乗り込んだ。そして今までの疲れが今になって返ってきて、アカリの肩に乗っかりぐっすり寝てしまった。アカリはびっくりしたがそれを受け入れ気持ちよさそうに寝ている慎一郎をじっと見つめて見惚れているのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます