第27話

今まで信一が、浮気するなんて考えた事なかった。









だって悪人顔だし、無表情だし、無口だし、何考えてるか分かんないし。






でも、私みたいに、彼の笑った時の下がった目やきらりと光る白い歯。

低く甘い声やさりげない優しさ。

いつも無口な分、彼の一言には重みがあって、必要な事しか話さない、でも相手を思う言葉を選ぶ人。

って言うのを見つけて、恋しちゃう女の子もいてるかも・・・。





もしかして、京都の女がその恋しちゃった女の子か!




くやしい~~!京都の女!!





私は、ベッドの上で枕を抱えて、ごろごろ転げ回ってわんわん泣いていた。










「何してんの?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る