第2話


今日は保育園の運動会。


秋の暖かい日差しの日。


保育園の庭で、運動会が行われていて、大盛り上がりを見せている。


私は大地と手を繋いで、親子リレーに出て、大地が途中で転んじゃって大泣きして、結局私が抱いてゴールしたり。5歳になる光莉は、かけっこで1位になって、ゴール地点で小躍りしていたり。


今日はお母さんとお父さんと、滋と美夜みやも来てくれている。でも…理は来ていない。お父さんがカメラを回してくれて、光莉と大地の勇姿を撮影してくれているけど、光莉は理の姿をずっと探して、入り口をチラチラ気にしている。私は大地を抱いて観覧席のビニールシートから、そんな光莉の姿を見つめていた。光莉は「5歳児クラス」の席で、クラスの子たちと座っていた。


滋と美夜はペットボトルで飲み物を飲みながら、


「坂井さん、間に合わなそうなの?」


と美夜が聞いてくると、私は首を捻った。


「頑張る…とは言ってたんだけどね。光莉は来年から幼稚園通うから、保育園最後の運動会だし、何がなんでも来るって言ってくれてたけど…。どうだろうね。ここのところ忙しくて、帰れなかったり、帰っても直ぐに出かけたり」


私はため息をつくと、大地は私の腕からもがいて下に降りると、


「おねーちゃ。いく!」


と笑って言うと、私は微笑んで大地の頭を撫でた。


「光莉のそばに行きたいのよね、大地は」


「おねーちゃ!だいすきー!」


「そうだよね」

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