第2話
「ぉはようございますっ!!」
やばい、遅刻寸前……!!
電車の中で推しの妄想をしてたら乗り過ごしちゃうとか幸せやん!!不幸やけども!!
「おはよーさん、なんかあったんか?」
「あっ、部長!すいません、実は電車乗り過ごしちゃって……」
「それは災難やったなぁ、気ぃつけるんやで?」
「が、頑張ります…‥」
一人で反省会をしていると、部長が心配してか声をかけてくれた。
部長って呼んでるけど、本名は確か
部長は、私が働いている部で一番偉い人。
ただ、申し訳ないけどこの部が何部か忘れちゃったんだよね……。
だっ、だって!!記憶は200%推しに使いたいじゃん!?
脳内を推しで埋め尽くしたいじゃん!!
仕事内容は、企業と契約を結ぶこと。
この会社は電子機器メーカーなんだけど、やっぱり一つの会社だけで電子機器界隈を生き残るのは難しい、らしい。私は知らんけども。
そこで、私たちが企業と交渉し、契約を結ぶことで、だんだん技術を磨いていく、というわけ。
報告書を書いたり、場合によっては直接企業に出向いたりもするから、大変なとこはあるんだよね……。
けど、自分が契約を結んだ企業の人と仲良くなったり、その企業の技術を活かした新しい製品ができたりするとすっごく嬉しい。
で、部長の話に戻るんだけど。
部長はほんとにシゴデキだよなー、イケメンだし。
髪は低めの一つ結びができるくらい長くて、たまにふざけてポニーテールやサイドテールにしてたりもする。
意外と似合ってるんだよな、女装したら面白そう……。やってくれないかなぁ。
なんか外国人と日本人のハーフらしく、目は透き通るような黄色。オレンジっぽいけど。
そして何と言っても関西弁っ!!
初めて会った時、しゃべり方が結構ライトくんと似ていて一瞬だけだけど本人かと思った。そんなことあるはずないって悟ったけどね。
「今日も頑張ろう…」
そして早く帰って推しの配信を聞いて推しのオリ曲を流しながら眠りにつくんだ…… !!(謎の使命感)
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