推しの彼女(仮)になりました!?
Mana
第1話
「ぐ、ぐふ、ぐふふふふふ………」
私、内藤 凛。
推しの缶バッジを手にニヤケが止まらなくなっているけども、これでも26歳。独身だけど。
「ああやばいサイン入り当たるとか神!?一生分の運使い果たした気がするけどライトくんのためなら本望………っ!!」
やばい今日命日な気がする。いや、毎日推しの尊さに殺されてるから毎日が命日か。
そんな私の推しは神の生まれ変わり(※私は本気です)のライトくんって言うユーチューバー!!!
特徴的な緑色に黒色のメッシュが入った短髪に薄紫いろの瞳の神。
その名の通り、私を照らしてくれる一番星みたいな存在なのっ!!
自分は黒髪黒目の超絶地味子だけどね……。とほほ。
ライトくんの魅力?いいよ、教えてあげる!
まずかっこかわいいとこでしょ?あとあざといとこもめちゃくちゃ尊いし、関西弁なんだけどそれがもうほんっとに超かっこいい!歌が上手いんだけど実はホラゲーが超苦手ですぐ叫んじゃうとことかもてぇて(以下略)
とにかく全部!!もう全部が大好き!!
もちろんグッズを買って痛バも組んでるしなんなら祭壇作って毎日拝んでる。そのぐらい愛してる。
「あああやばい今日もビジュがいい……っ!!マジで生きててくれてありがとうございます、てか生まれてきてくれてありがとうございます!!」
いつか認知してもらえないかなぁ……。
なんて考えてると、まさかのもう会社行く時間!?
「行ってきますっ!!」
そう玄関の靴箱の上に飾ってある額縁のなかのプロマイド、つまりライトくんに挨拶して家を出た。
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