第43話
それから一月が経過した現在。一向に別れを切り出される気配はない。
それどころか日に日に仲が深まっている気すらする。
私のことを雑に扱う気配もないし。本当に謎だ。
「……調べても、やっぱりよくわかんないんだよなぁ」
カチカチとパソコンを使って浮気について検索してみるが、やはりよくわからなかった。
暗い部屋。人工的な明かりが辺りを照らすなか、私はマウスを動かす。
だがやはりそれらしい答えは見つからなかった。
「…私が田端くんのこともっとよく知ったらわかるのかな?」
根本。私は彼のことをよくしらない。
良く知らない相手の行動を理解しようとするほうが無謀だ。
かちりとパソコンの電源を落として溜息を吐き出した。
「中間テストまであと二週間をきりました。皆さん。ちゃんと勉強してますか?将来のことも考えてしっかり勉強しておくように」
朝のホームルームにて
担任の言葉に睦月は「ああ、もうすぐ中間テストか…」と思い出した。
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