第8話
後ろを向いていたが、男の頭に触れている手をパッ、と振り払って直ぐに前に向き直り立ち上がろうとする。
だけれど、男はそれを許さず後ろから腰を抱き寄せるように腕が回しすがりつく。
「ごめんね、意地悪しすぎたね」
明らかに反省の色の見えない声色に、苛苛しながらも、今この男を敵に回したら、と考えてしまい、仕方なくその場に腰を落ち着かせてしまう自分がいて、嫌になり、自分の手のひらで顔に覆い隠す。
「大丈夫です」
「まさか逆らおうとしてるんじゃ、ないよね?」
突然の真っ黒に染まった恐ろしいくらいに低い声色に、身体が無意識に震えてしまう。
震えたら肯定しているみたいで、駄目だと分かっていながらも怖くて仕方がなくて固まってしまう。
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