Ⅰ-3

――――――――――

"神の世界"の時間で一週間後...


「ん~…上手く魔法社会と科学社会が分かれたけど...」


エイトは腕を組みながら小首をかしげて小難しい顔をしていた。

その目の前には直径1mほどの球体の物体が浮かんでいた。

…それがエイトの創った"世界"のようだ。


「後は…どうするか…っていうかどうしたら――」


「よう、久し振りじゃのうエイト?」


何かに悩むエイトだが、突然背後から呼びかける声が聞こえる。


「はぁ…どうしようかな...」


「…エイト、無視するでない」


「あれはこうして…ん?あぁ…じじぃか...」


本当に気付いていなかったらしく、しばらくしてからエイトは振り返った。


そこには少し落ち込んだ様子の大長老神が立っていた。


「相変わらずじゃのう。ちっとは儂を敬ったらどうじゃ...」


「てめぇなんかじじぃでいいんだよ花咲じじぃ」


「…それはもういいじゃろ。それより何を悩んでおるのじゃ?」


「ん…じじぃにはそんなに関係ねぇよ」


「"そんなに"とは気になるが…そう言うならいいかのう」


「それよりじじぃ、何の用だ?」


「む?…ああ、そうじゃった。

エイト、自分の"世界"を創って一週間になるが何かしたい事があるか?」


「いや、特には…ん?」


"特にない"と言いかけたエイトだったが何か思ったらしく、自分の"世界"をじっと見つめる。


(…あれができれば解決できるな)

「あ~…一つあるな」


「なんじゃ?」










「…俺が創った世界に入るにはどうしたらいい?」

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