第12話 貴族からの知恵
ここは静寂の広がる静かな神殿。ここには主に貴族のみが来れるという。現在の世界では昔と比べれば平均的な生活水準は裕福なものだが一般人は家を持つ割合が20%と低い。そんな中緑齋たちは血蠃右の一族である眼血一家(まなけついっか)の豪居に招待されることとなった。
青亭「お邪魔いたします。私ら怪異撲滅協会の従者でございます。今回はお招きいただき誠にありがとうございます。」
赤いカーペットが敷かれ10畳にも広がったみたこともないような広い玄関で身長は6フィートを超え黒い肌に赤い目に袖からはみ出る腕には非常に太い血管が見えるとても威厳のある男性を相手に我々は萎縮しただ一人青亭のみが名乗りをあげる
赤球「私は血蠃右の父である眼血赤球(まなけつせっきゅう)と申します。以後お見知り置きを」
そういうと彼は深くお辞儀をした
緑齋「あ、えっとあの、、緑齋といいます。えっと、一応血蠃右君の同期でゴブリン35の実績あります。」
少し戸惑いつつも誇りげのある喋り方で実績を語る。
そういうと少し曇りがかった目で語り出す
赤球「もしや貴様は剣の技を自身の名に基づいておるか?」
緑齋「えっ?確かに剣の技の名前は自分で考えていますけど…」
赤球「やはりか、座学を身につけんと心身の成長には伴ならんぞ」
そういうと彼は一枚の紙を持ってきた
赤球「技には3つの型と6つの炎と5つの言がある。それぞれ説明しよう。まず型というのは基と応の2種だ」
ここで口を挟む
緑齋「待ってください。三種ではないのですか?」
赤球「私も座学が完璧というわけではないのだよ。師は死に今の私にわかることはもうない。だから二種だ。応としては基を全て抑えたものが使えるいわばオリジナルの技だ。基ができないのなら応を無理矢理やっても弱いばかしだ」
血蠃右「もっとも、それを習える環境のない俺らは早死にして終わりだけどな」
赤球「その通りだ。じゃあ次に基だ。基は言が大事だ。言は炎、向、到、回、強の順に言っていく。炎はわかるよな?例えば黒火剣を持つものが横に移動して相手を刺し殺したいのなら黒左的直殺(こくさてきちょくさつ)となる。剣の色が炎、技を打つ場所を64方位で表すのが向、最終的な到着地点を64方位で表すのが到、回転技や直進技などを表すのが回、ジャブかストレートかなど主に相手を殺傷する強さを表すのが強だ。この基ができんとなると成長は見込まれん。これらを覚え全てをやってみせんとするのが貴様らの今の課題となるものだ」
炎方物語 長編バトル系小説 @fighter_sun
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